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(No.6054)アンナ・スメイル「鐘は歌う」/廣嶋玲子「妖怪奉行所の多忙な毎日 妖怪の子預かります7」/佐藤西南「ヴィジュアル・クリフ 行動心理捜査官」

2019.01.18 (Fri)


(オキザリス・パーシカラー:5年目の鉢植え。戸外では開花できず出窓へ入れると開花:室内)

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12月は体調がすぐれず、ほとんど読書ができませんでした。
1月では、ようやくの3作です。

アンナ・スメイル「鐘は歌う」
廣嶋玲子「妖怪奉行所の多忙な毎日 妖怪の子預かります7」
佐藤西南「ヴィジュアル・クリフ 行動心理捜査官」


「鐘は歌う」両親を亡くした少年サイモンは、母が遺した名前とメロディを胸に、住み慣れた農場を離れ、ロンドンに向かった。礫の街と化したロンドンは文字による記録は失われ、新たな支配者〈オーダー〉は鐘の音で人々を支配していた。人々は、記憶も記憶力もなく、今を生きるしかない。サイモンは奇妙な白い眼を持つ少年リューシャンに救われる。サイモンたちは川からレディと呼ばれている銀のかけらを回収しそれを売ることで生活していく。記憶を保持できる能力が備わっている二人は、本来の姿を取り戻そうとする。

モノクロの世界に、かすかに聞こえる音がとても美しいです。音楽の描写もうまいです。記憶を取り戻していく過程を、緻密なモザイク画を作るように積み上げていきます。サイモンとリューシャンが奏でる音楽が、それを彩っていきます。巨大な支配を崩そうという無謀な計画も、関わってくれる人の好意で進んでいきます。思いがけないラストになってしまっても、目的の一角は成功します。希望が見えるすがすがしさが、読後感を心地よくしてくれます。

「妖怪奉行所の多忙な毎日 妖怪の子預かります7」妖怪奉行所では烏天狗一族がお役目を一手に引き受けていた。飛黒はその筆頭で、奉行の月夜公の右腕だ。ある日飛黒が双子の息子、右京と左京を奉行所に連れてきた。双子も将来はお役目につく身、今のうちに見学させておこう考えた。大忙しの奉行所、だがその陰で月夜公の甥の津弓、妖怪の子預かり屋の弥助を巻き込む、とんでもない事件が進行していた。

烏天狗の双子のかわいらしさ、対照的な月夜公や弥助の養い親・千夜の、悪に立ち向かう凶暴なまでの雄々しさに圧倒されました。妖しの世界の想定以上の面白さが、次作への期待をさらに高めていきます。もう次作が待ち遠しいです。

「ヴィジュアル・クリフ 行動心理捜査官」催眠商法で客から多額の金を巻き上げているという「ご長寿研究所」の店長が強盗殺人に遭った。目撃者たちの証言から、未解決のままになっている綾瀬連続殺人事件の容疑者・一色亨が浮上する。警察内部は色めき立つが警視庁捜査一課の楯岡絵麻は、犯人による記憶改ざんを疑う。研究所の顧客に目をつけると、絵麻に行動心理を教え込んだ、恩師・占部亮寛の名前があった。絵麻は占部を訪ねると、占部は心理を読み取られないよう抗不安薬を服用してしまう。

もう少し分析の幅が欲しくなります。広げ過ぎるとプロファイリングになるでしょう。その手前なので、先が読めてしまうのが残念です。

「Book」読書日記は作家ごとの感想です。よかったらどうぞ〜♪
17:18  |   |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

(No.6053)遅ればせながら、新年に思う

2019.01.11 (Fri)



ときどき、こっそり更新する頻度になりました。
お気が向いたときに覗いていただければ、嬉しいです。読書量は通勤がなくなるとみるみる減り、年間110作から50数作へ落ちました。花の写真も遠出をしなくなりました。

羽生結弦選手の応援は、ここまで世界的レベルファンが多くなると、言うべき言葉も誰かが発しています。でも現役の間は試合は見たいです。国内戦はチケ取りが数年前からほぼ取れません。昨年のフィンランド大会に行けて、本当によかったと思っています。夢の4回転アクセルを見られるか、ゆづくん自身が納得のパーフェクト・パッケージの演技を見られたら最高です。

コンサートを聞きにいくのは逆に増えていますね。いい音楽との出会いが喜びです。歌うことは楽しく続けています。体が作られていくのを実感できます。喉や呼吸も、声も変わりました。どこまでできるか、続けます。

ただ、今までもずっと低空飛行でボロボロになっている体が、エンジントラブルを起こしかけていることだけが気がかりですが。私の生きている記録として、ブログもTwitterも飛び続けていこうと思います。

*****
ホームページ作成:18年
ブログ取入:11年
Twitter取入:7年
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(結構長いですね)
09:48  |  思い  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

(No.6052)福間洸太朗ピアノマスタークラス講座

2018.12.28 (Fri)



福間洸太朗ピアノマスタークラス(汐留ベヒシュタイン・サロン )公開講座、聴講してきました。ショパンの曲3人とリストが1人。中学生から大学生です。1人50分のレッスンはすばらしかったです。
生徒さんが弾く間、福間さんは楽譜に注釈を書き入れているようです。部分的な注意点を、弾いて見せ違いを理解させていきます。生徒さんも力があるから、近づけようと必死になります。譜面通りの平凡なピアノの弾き方が変わります。

音楽は作曲者、作品の解釈から作り上げていく物語なのですね。鍵盤を縦にではなく、体重を乗せて重さを出す。あるいは早い音の連続も、一粒づつはしっかり音を出しつつ強調する音を出す。くぐもる音は指で鍵盤を弾く。ペダルの使い方。全体の中の最高潮の部分へどう引きつけて構成していくか。

福間さんの技術と熱意とピアノへの造詣の深さ、ピアノが好きという思いが最高です。
➡️汐留ベヒシュタイン・サロンはこちら
歴史あるピアノも展示しています。試弾もできます。
17:33  |  音楽  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

(No.6051) オフ会と「アール・デコ展」

2018.12.19 (Wed)


(サンバガワ冬桜:小さな陽だまりに咲く:公園)

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(水仙"ペーパーホワイト":冬の使者ですね:公園)

17年も続いている奇跡のオフ会です。
読書のHPがきっかけで始まり、読書、映画、漫画、スケート、音楽、ミュージカル、仕事・・話題も広く、それぞれがマニアックなまでにはまっています。当然おしゃべりは尽きず、ランチの後は東京都庭園美術館「アール・デコと異郷への眼差し」展を見ました。

ブルーグリーンの大きな壺が目に飛び込んできます。色と艶の美しさはいつまでも見たいほど。
細やかな刺繍のなんと繊細で素晴らしいことか。根気のいる作業ですね。
興味深かったのは、漆(うるし)がもてはやされたこと。金も入れての屏風が美しかった。
宝飾品の繊細な美の追求は時計やブレスレット、シガーケース、壺などの数々。象牙、漆、皮革、貝、亀甲細工など東洋からの影響が多く見受けられます。
一部ポスターや絵画に人種差別、植民地視点があり、作家の思いとは別にわたしの中ではアウトでした。

2階の窓から見えた、庭園の垣根の濃いピンクの木が気になり、最後に確認しに行く好奇心の塊のわたしたちでした。やはり「ハツユキカズラ」です。中心の白を残しながら、濃いピンクに紅葉している見事な仕立てです。ベランダでは、すぐグリーンになってしまったのに。何が違うのでしょう。また挑戦したくなりました。

食事とティータイムを入れて、楽しくおしゃべりができました。忘年会も兼ねた7時間にも及ぶ、集いです。幹事役のくらさんと、お気遣いのきなさんに、感謝です。
10:13  |  思い  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

(No.6051)藤田真央ピアノリサイタル

2018.12.09 (Sun)

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(藤田真央:幼さの残る20歳。才能は未来を切り開いていくでしょう)


(小木屑によるツリー:楽器製作でできる木の不使用部:YAMAHAビル)

藤田真央ピアノリサイタル(銀座:ヤマハホール)を聴いてきました。

銀座は歩行者フリーで外国人が多いです。ヤマハホールは小会場で音響がさすがです。顔がちっちゃくて身長もあります。いまどきの活躍アスリートに共通しているような印象があります。
独特のソフトタッチが心地よく、曲の世界を表現して、技術的にも卓越しています。手が大きく運指が余裕ですね。20歳の若い才能を聴くことができてよかったです。人間的、音楽的成熟が楽しみな弾き手です。

-----プログラム-----
モーツァルト:幻想曲ニ短調 K397
モーツァルト:デュポールのメヌエットの主題による9つの変奏曲 ニ長調 K.573
ベートーヴェン:ピアノソナタ第31番変イ長調op.110

シューベルト:3つのピアノ曲D946
シューベルト:幻想曲ハ長調「さすらい人変奏曲」op.15 D760

-----アンコール-----
プロコフィエフ:10の小品より 前奏曲「ハープ」ハ長調op.12-7
09:47  |  音楽  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

(No.6050)  オペラ「カルメン」

2018.11.30 (Fri)

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オペラ「カルメン」(新国立劇場オペラパレス)を聴いてきました。
指揮:ジャン=リュック・タンゴー/東京フィルハーモニー交響楽団/新国立劇場合唱団、TOKYO FM 少年合唱団
カルメン:ジンジャー・コスタ=ジャクソン/ドン・ホセ:オレグ・ドルゴフ/エスカミーリョ:ティモシー・レナー/ミカエラ:砂川涼子/詳細は会場サイト参照

コンサート会場でのオペラは幾度か聴いていますが、本格会場は初です。程よい広さと古典的な雰囲気がいいですね。オペラは、大勢の力で作り上げられる総合芸術なのだと改めて思います。「カルメン」全3幕、休憩を含め3時間半あまりの初日公演です。スケールの大きい舞台装置の転換も素早く、時代背景を感じさせる作りも見事です。登場人物の多さと、その全てをまとめる舞台監督や音楽監督のパワー。圧倒的な大波に支えられているのです。全幕を通して静かな感動に身を委ねました。

主役の歌手が次第に声の伸びが良くなっていくのがわかります。楽日はもっといいことでしょう。たっぷりと歌と音楽に浸ることができました。カルメン役のメゾソプラノが、少し声質が暗いのが残念です。オケももっとメリハリがほしかったです。おとなし過ぎました。
オペラを聞く機会がもっとほしいと思いますが、金額的に難しいのが現状で寂しいです。今回は親戚の招待で聞くことができたのです。

「MET Live Viowing」メトロポリタン劇場オペラの上映があります。2作は終了、8作全て見るのもチョイスしても、上映時間が長いので座っているのが苦痛もありそう。総額では結構なお値段。迷い中です。
09:23  |  音楽  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑
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