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(No.6123)松田青子「おばちゃんたちのいるところ」

2021.07.05 (Mon)


(アガパンサス・ツイスター:グラデと透明感が美しい)

雨が続いています。亡くなられた方にお悔やみ申し上げます。被害がこれ以上出ませんように祈ります。

リモート読書会課題本を読みました。海外でも翻訳され著書多数の松田青子「おばちゃんたちのいるところ」
ユーモラスな幽霊たちとの共生の楽しい本です。
失業中の男に牡丹灯籠を売りつけるセールスレディ、シングルマザーを助ける子育て幽霊、のどかに暮らす八百屋お七や皿屋敷のお菊。そして、彼女たちをヘッドハントする謎の会社員・汀。嫉妬心や怨念こそが。ユーモラスな怪談17件。

人と幽霊が違和感なく共棲しています。こんな世界があってもいいかも知れません。おばちゃん=幽霊という設定が楽しいです。現代人がいかに個人として孤独なのかと、ふっと考えさせられました。

「Book」読書日記は作家ごとの感想です。よかったらどうぞ〜♪
08:37  |   |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

(No.6122)チョン・セラン「フィフティ・ピープル」

2021.06.03 (Thu)

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(サルビア・ディスコロール:黒に近い花びらと葉の美しさに、一目ぼれ)

すっかり読書離れしていたのですが、くらさんリモート読書会が続いているのでいい刺激になっています。
今回の課題本は、チョン・セラン「フィフティ・ピープル」。初の韓国作家です。

きちんと生活し生きようとする人々の、いい捉え方の話です。底に流れる国のどうしようもない貧しさが、見え隠れします。逆に一人一人の優しさや思いやりが、いつの時代かの日本の暮らしを見ているようでもあります。心がどこか痛みます。

「イ・ホ」感染症内科専門医。診察より講義を受け持ち、ひょうひょうと接している。美大生の妻と知り合い、ゆっくり遠景や近景を楽しむ。ボランティアで底所得者たちへの訪問。二人で一緒に死ぬことを夢見るほのぼのとした話。
「チョ・ヒラク」高校生で『ペーチェット病』発症。ドラマーになる。今も関節炎を抱えている。ジャズバーを営み、常連の紳士との会話を楽しむ。ビルの建て替えで4年で閉店。いい雰囲気の店。カウンターにそっと腰掛けてみたかったです。
「ソ・ジンゴン」建築会社で働く。足場から転落事故。見舞いに来た息子はそれでも建築学科に進むと告げる。
「パク・イサク」母と学生アルバイトの息子の暮らし。一緒に古い映画を見る空気感がいい。
「ヤン・へリョン」キャディの仕事。クチナシの実を取ろうと木から落下。骨盤骨折で入院。費用はその前の客がアルバトロス=パー4の第1打目(ホールインワン)、パー5の第2打目=。費用も休んだ給料も負担してくれた。中国での新規マナージャーの仕事のオファーまで。夢をみられる時代。日本だともっとシニカルな見方をしてしまう。

貧しい時代にも職人技で進んできた日本。インフラも材料の製造も安価を求められて進んだ韓国。深読みすると、国の歴史や政治、人間性や未来も考えることのできる1作です。登場人物51人の相関図を書いた読者もいて、なるほどと思いました。どこかで繋がっているのです。そういう読み方も面白いですね。

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09:20  |   |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

(No.6121)羽生結弦選手 SOIショーに出演

2021.06.03 (Thu)


(リシマキア・リッシー:ベランダにお迎え。斑入りの葉がきれい)

5月の新横浜で「スターズ・オン・アイス」ショーに、ゆづくんが出演しました。海外選手は来日できず、日本滞在選手だけです。オープニングからゆづくんのカッコ良さと、パワーで心を持っていかれました。細かな演出も進行指示も彼が仕切っていました。感染対策に注意しながらの出演で、無事に終われてほっとしました。
演技の素晴らしさはもちろん、たくさんの笑顔と生きる芯の強さ、夢を諦めないこと、たくさんのことをもらいました。

7月は「ドリーム・オン・アイス」の出演も決まりました。どんな演技を見せてくれるか、ドキドキしながらTV観戦を楽しみにしています。

(写真はお借りしました)
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(小さなレジンは難しい)
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(No.6120)フィギュア国別対抗戦が終わって

2021.04.21 (Wed)


(トチノキ:桜の緑の間に凛と咲く)

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(レジンペンダント:FS「天と地と」衣装のイメージで)

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(レジンペンダント:エキシビ「花は咲く」衣装)

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フィギュア国別対抗戦が終わりました。ロシア、アメリカ、日本の順位です。
羽生結弦選手はショートは完璧。フリーは4Sジャンプが抜けました。直前の練習で自身が作った氷の溝にぴったりハマってしまいました。正確さゆえのミスですね。他はほぼ思う演技ができたと、ゆづくんが言ってました。チェン選手もゆづくんも、勝ったか負けたかではなく、スケートを追求し発展させたい思いだったそうです。
メディアやSNSではゆづくんの一挙手一投足が話題になっています。

試合ですから、ゆづくんは悔しかったけれど、4Aの練習でいい形を見せられなかったことがもっと悔しかったと・・。転倒の激しい音に、他選手たちも釘付けになっていました。4Aは4回転半のジャンプ。3Aより1回転多いだけではなく、全く別なジャンプだと感じている。1.000回以上練習した上で、あと1/8回転回れると着氷できるとも。
3度目の五輪がメディアでは騒がれますが、ゆづくんは4Aを「天と地と」のプログラムに馴染ませた完成形が目標だと言います。頂点でなおその上を目指すゆづくんから、来シーズンも目が離せません。
17:20  |  スポーツ  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

(No.6119) 塩沢美代子・島田とみ子/ひとり暮らしの戦後史

2021.04.20 (Tue)


(サツキ:早くも咲き出しました)

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いつものメンバーでリモート「読書会」に参加しました。
塩沢美代子・島田とみ子/ひとり暮らしの戦後史を読みました。

戦争により夫を奪われる、また男性人口が減り結婚の機会を失い、一人で生きることを余儀なくされた女性たち。生活苦に追われながら戦後を生き抜く女性たちへの聞き取り調査と統計から、戦後生活史の様々な側面をたどる。

ドキュメンタリーとは言え、あまりにも切実な実態は物語でもあり、初版1975年から折に触れ改版されてきています。「共通な日本人の精神構造に深く根差していて」女性の自立やキャリア構築を阻む日本の社会制度が、未だに根深いのです。大企業ではいくらか実施されているが、男性が育児休暇を取るのも難しいです。結局は全て女性の負担になり、零細企業では産休すら嫌な顔をされます。産休後、育児休暇から復帰して、以前と同じ仕事は望めない実態があります。結局は全て女性の負担になるケースが多いです。

更に根本的に男女賃金格差は大きく、年金へそのまま移行します。40年前からの進歩が遅々として目に見えません。入社できた会社により格差も大きいです。資料として、現在のものが欲しいです。「氷河期」世代や「コロナ」世代が、そして結婚しない人口の増加がどんな将来を生きられるのか、つい暗くなってしまいました。でも、考えるきっかけになる本でした。
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(No.6118)フィギュア世界選手権大会を終えて

2021.03.30 (Tue)


(満開の桜:美しく、ただ美しく:市内)

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(枝垂れ桜:流れる花の川となって)

フィギュア世界選手権大会が終わりました。
マスクなし、感染対策無しのストックホルムでの試合がどれほどの心配だったことでしょう。羽生結弦選手の宮城では2度の強地振で、部屋の中がめちゃくちゃだそうです。しかも出発間際の地震で新幹線が止まり、飛行機に乗り換え、予定便ではない便で移動しています。演技を終え、30日無事帰国しホテルでの隔離期間に入ります。

完璧なショートプログラム「Let Me Entertain You」を滑り、首位に。そしてフリー「天と地と」でジャンプミスが続いてもあの成績を残しました。会場入りが遅れ、衣装を着て髪も整えていない青ざめた顔。何があったのは明白でした。目力のない演技がスタートします。

感染対策をした異例の表彰式でも、肩で息をしていました。喘息発作経験のある私には容易に想像がつきますが、本人は小さな症状を口にしました。ミスの理由にしてしまっては、何より自分をコントロールできなかったことが悔しかったのではないでしょうか。

エキシビションの「花は咲く」の美しさ。取材に対して、夢の4回転アクセル。次の試合での実施を語るゆづくんはもう次のシーズンを見ていました。
点数もジャッジにも煩わされず、ファンのため、そして自分のために演技する別世界の高みにいます。あなたの演技が、世界中に思いを発信しました。お疲れ様でした。本当に・・。

カナダに「帰るか」日本に「留まる」かも、まだ未定です。でもファンは次の演技をひたすら待ち続けます!!

(写真は全てお借りしました)
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