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(No.5976)ジョー・ネスボ「スノーマン」/本城雅人「シューメーカーの足音」

2017.07.15 (Sat)


(ニワフジ:低木で淡いピンクのツートンがかわいい:市内)

もう梅雨は明けたのでしょうか。すっかり猛暑日が続いて、真夏になったようです。

今回は2作です。レビュー残し2作あります。
ジョー・ネスボ「スノーマン 上・下」
本城雅人「シューメーカーの足音」

「スノーマン 上・下」オスロにその年の初雪が降った日、夫や子どものいる女性が姿を消した。彼女のスカーフを首に巻いた雪だるまが残されていた。捜査に着手したハリー警部は、この10年間で、女性が失踪したまま未解決の事案が、明らかに多すぎることに気づく。そして、ハリーに届いた謎めいた手紙には『雪だるま』という署名があった。容疑者をつかまえると、新たな別の容疑者の痕跡が見つかり、捜査は翻弄される。ハリーの警部としての信念と勘が、同僚たちも動かしていく。

猟奇殺人の陰惨さが気にならず、引きつけられて読めました。全体を覆うかすかなユーモアで味つけられています。食事も睡眠も不足なハリーの過酷な任務への執念と、アルコール依存を押し殺しながら分析力と勘を頼りに突き進んでいきます。少しの恋愛感情で人間味も出しています。二転三転する展開がみごとに最後に収斂していきます。

「シューメーカーの足音」斎藤良一は、紳士靴の名店が軒を連ねるロンドンのジャーミン・ストリートで注文靴のサロン兼工房を経営する靴職人。彼が作る靴は、英国靴の伝統を守りながらも斬新なデザインに仕上げることで人気を博していた。さらなる成功を目指し、計略を巡らせる斎藤。狙うは、「英国王室御用達」の称号。だが、そんな斎藤の野望を阻む若者がいた。日本で靴の修理屋を営む榎本智哉。

立ち読みで出だしに惹かれて手にしました。靴作り、靴職人の物語としては充分楽しめました。設定もおもしろかったです。ただ斎藤の心理には共感できるのですが、榎本の方は表面的で深みがなく小手先の作戦にしか見えません。成功したかに見えますが、むしろ落ちぶれた斎藤のラストが活きています。惜しい作家です。

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(No.5974)廣嶋玲子「妖怪の子4-半妖の子」/王城夕紀「青の数学」

2017.06.29 (Thu)

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(ゴォンフォスティグマ:シルバーリーフとの組み合わせがきれい:代官山)

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(エルサレム・セージ:ベロアのリーフにオドリコソウに似た花:代官山)

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(メラウレカ・タイム・ハニマルタル:ブラシノキ系の低木。ピンクのシベが可愛い:代官山)

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(サンゴシトウ:曇り空が惜しい。鮮やかなオレンジ:代官山)

まだ梅雨が明けていないのに、明日から連日30度越えの気象予報です。湿度が高いので汗が髪の毛の中を流れて行きます。
残り2作です。
廣嶋玲子「妖怪の子4-半妖の子」
王城夕紀「青の数学」

「妖怪の子4-半妖の子」梅雨の夜、太鼓長屋に養い親の千弥と住む弥助のもとに、化けいたちの宗鉄と名乗る男が訪ねてきた。娘を預けたいという。女の子の名はみお、白い仮面をつけ、父親だけでなくひたすら周囲を拒絶していた。山奥で暮らしていたが、母親が亡くなりどうにもならなくなったという。だが、弥助のもとに預けられる子妖怪達と接するうちに、みおに変化が現れる。

シリーズのいつものキャラが楽しいです。みおの変化も興味深かったです。ただ、もう少し長い物語で読みたいと思いました。キャラはもうできているので、作者は長編はいまは書けないかもしれませんが、じっくり心に迫る描写がほしいです。というのは読者のわがままでしょうか。

「青の数学」雪の日に出会った女子高生は、数学オリンピックを制した天才だった。その京香凜(かなどめかりん)の問いに、栢山(かやま)は困惑する。「数学って、何?」。若き数学者が集うネット上の決闘空間「E2」。全国トップ偕成高校の数学研究会「オイラー倶楽部」。ライバルと出会い、競う中で、栢山は香凜に対する答えを探す。ひたむきな想いを、身体に燻る熱を数学へとぶつける。

夢中になることを見つけ、必死に食らいつこうとする若い才能は、まぶしいですね。将棋でもアスリートでも、若い子の芽を開かせてやりたいと思います。高校生のとき、わたしは何に向かっていたでしょうか。もっと体を鍛え、音楽に打ち込んでいたら別な人生があったかも知れません。出会った時がチャンス。素早くつかんでものにする。勇気とやはり才能も必要でしょう。数学好きな読者としては、とてもおもしろく読めました。

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(No.5973)バリー・ライガ「シリアルキラーの休日」/ジョー・ネスボ「その雪と血を」/深水黎一郎「ストラディヴァリウスを上手に盗む方法」

2017.06.26 (Mon)


(ピンク・アナベル:枯れたようだった鉢植えにかわいい花が咲いて:ベランダ)

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(アナベル:白は大きくなるタイプのようで、鉢植えほしい:市内)

忙しい6月でした。今回は3作。感想を書いていない2作も早めにUPします。
バリー・ライガ「シリアルキラーの休日」
ジョー・ネスボ「その雪と血を」
深水黎一郎「ストラディヴァリウスを上手に盗む方法」

「シリアルキラーの休日」3部作の前編という作品で、Webで公開されました。ジャスパーの父シリアルキラー・ビリーが、休暇を取る。妻が子どもを産んだことに怒り、別れたあとの休暇だった。殺人をしないはずだった。だが、ふと知り合った女が殺される。犯人を捜さないと自分が疑われると、ビリーは動き出す。

展開も「普通の人」らしく見せる行動の描写も、うまいです。不利な立場に立たされたシリアルキラーが、殺人の手口やホテルのシステムなどから推理して行く過程がおもしろいです。結末も鮮やかな逆転劇でみごとです。小品とは言え、楽しめます。

「その雪と血を」極寒の地では雪の上に落ちる血は、瞬時に固まりローブのように広がるという。殺し屋のオーラヴの今回の仕事は、不貞を働いているらしいボスの妻を始末すること。いつものように引き金を引くつもりだった。だが彼女の姿を見た瞬間、恋に落ちてしまった。浮気相手の男を殺してしまう。だが男はボスの息子だった。

何をやっても失敗ばかり。最後の仕事の殺し屋に徹し切れない男の弱さが、歯がゆいです。なぜ恋などに妄想を持ってしまうのか。ボスから狙われるのは明白で、女から愛を得られるはずもありません。逃避行を計画するが、思わぬことが起きる。おおよそ予測通りの結末ですが、おろかな男の矜持は守るところまで、一気に読ませます。

「ストラディヴァリウスを上手に盗む方法」若き天才女性ヴァイオリニストの凱旋コンサート会場からこつ然と消えた、時価数十億の伝説の名器。突如容疑者と化した1800人の観客。場内の不満が最高潮に達した。犯人が用いた、驚くべき犯行手口とは。

タイトルに惹かれて読みました。「音合わせに440ヘルツのA音で始まる」のっけから、つまづきました。最近のコンサートは442ヘルツが主流です。より華やかにするため443ヘルツにする欧州オーケストラもあるほどです。本題ですが、盗まれたヴァイオリンの謎を、刑事の瞬一朗が解き明かして行きます。興味深い音楽の蘊蓄がたっぷりです。確かに音楽好きにはおもしろいですが、わずかなことで音色が変わってしまうヴァイオリンを、結果として使い物にならない楽器になるかも知れないこの方法で盗むでしょうか。奏者が職人のようにできるかも疑問です。もっと繊細な楽器だということがわかっていないのではないでしょうか。

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(No.5964)廣嶋玲子「青の王」/アンデシュ・ルースルンド&ベリエ・ヘルストレム「制裁」/宮内悠介「スペース金融道」

2017.05.28 (Sun)


(ニオイバンマツリ:上品な香りがすてきでした:市内)

好きなことだけを追いかけているはずの日々でした。
先日、朝から立てないほどにめまいに襲われました。吐き気がして食事もできません。前に経験のある「良性突発性めまい症」かと思い、耳石を動かすストレッチをして様子を見ました。1日目はスープだけ。2日目はいくらか軽くなり、日を追うごとに軽くなりました。耳鼻科に念のため行こうと思っています。
内科で処方してもらっている咳の薬が切れたので、優先しました。咳と、熱くなると動悸がすると伝えると、診察の上で汗が出にくくなっていないかと聞かれました。確かに25度を越える日に外出しても、さほど出ません。全身ぐっしょりで着替えを全部洗濯機に放り込んでいたのに。汗の出る漢方薬を処方してもらうと、少しづつ汗が戻ってきました。原因は自律神経がストレスや過労で働きが悪くなるということです。やれやれです。

今回は3作です。
廣嶋玲子「青の王」
アンデシュ・ルースルンド&ベリエ・ヘルストレム「制裁」
宮内悠介「スペース金融道」

「青の王」砂漠に咲く奇跡の都ナルマーン。王宮の上空では翼をもつ魔族が飛び交い、水が豊かで魚や竜の姿をした魔族が泳ぐ。王は神に選ばれ、魔族を操る力を持つ。孤児の少年ハルーンが出会ったのは、不思議な塔に閉じ込められた少女だった。自分の名前も知らない、青い血を持ち「贄の子」と呼ばれ魔法の足かせをかけられた少女を助け、ハルーンは塔を脱出する。だが彼らを、魔族と王宮軍が追いかけてくる。

広がりのあるファンタジィで、美しいアニメを見ているような映像的な描写が好きです。醜悪な王宮族や魔族たちも、助けてくれた空を駆ける船を操るアバンザの毅然とした姿も、ストーリー展開もいいです。楽しめます。この作者には是非、大人の物語も書いてほしいです。

「制裁」幼女殺害犯が護送中に脱走した。市警のグレーンス警部は懸命にその行方を追う。一方テレビの報道を見た作家フレドリックは凄まじい衝撃を受けていた。見覚えがある。この犯人は今日、愛娘の通う保育園の近くにいた。彼は我が子のもとへと急ぐが間に合わなかった。警察の力を信じられず、さらに反抗を重ねると考えたフレドリックは復讐を誓う。法が裁くか、私人が捌くか。法廷も揺れる。

展開の早い悲惨な事件ですが、説得力があり事件や裁判のあとまで丁寧な書き方に、共感しました。父親の思いもわかる。市民のひとつの方向に向かう怖さもある。法側の苦悩もある。囚人たちの状況や思考も伝わる。なにより父親がどうなっていくのか。読後も考えさせられる作品でした。

「スペース金融道」人類が最初に移住に成功した太陽系外の星、二番街。ぼくは新生金融の二番街支社の債権回収担当者で、大手があまり相手にしないアンドロイドが主な客だ。直属の上司ユーセフは、普段はいい加減で最悪なのに、たまに大得点をあげて挽回する。貧乏クジを引かされるのは、いつだってぼくだ。「だめです。そんなことをしたら惑星そのものが破綻します」「それがどうした?おれたちの仕事は取り立てだ。それ以外のことなどどうでもいい」取り立て屋コンビが宇宙の果て、地獄の炎の中にまで追いかけていく。

アンドロイドの持つ暗黒網ネットワークと、人間のシステム。宇宙エレベーターに立てこもるアンドロイドの兎たちの立て籠りなど、SFならでは楽しめる仕組みです。利息が腕1本とか、にやりとさせられもします。浅く読むとそこまでで、深く読むと人間とは何かと哲学的にまで考えさせられます。情報システムはあらゆるものに必要なのだと、変なところで思い知りました。おもしろいです。

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15:18  |   |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

(No.5958)エリザベス・ウェイン「コードネーム・ヴェリティ」/岩木一麻「がん消滅の罠 完全寛解の謎」

2017.05.06 (Sat)


(クレマチス:ツートンがきれいなピンク系:都内公園)

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(ベルベットのような、真紅の花びらもすてき:都内公園)

連休も明日で終わりですね。
久しぶりに植物園に行き、読書も進み、歌練も継続しました。ハンドバッグの直しを2点うまくできたと思います。ベランダの鉢植えの整理と掃除も終え、遊びのお出かけもし、充実した連休でした。

ただ親戚の子が腹痛で救急搬送され「尿膜管遺残症」との診断で、膿を取り除く処置がされました。6日間の痛みは、激痛でナイフで刺された(経験はないけど)ようで歩けないほどだったと。羽生結弦選手が2年前に痛みを2週間こらえて、GPFと全日本大会を滑りきり演技後入院したことも記憶に新しいです。「あの痛みでスケートの試合をするなんて信じられない」と。100人に3人ほどの症例だそうです。体力や精神力が極限になると、ウィルスに感染しやすくなるそうです。

今回は2作です。他に読みかけて止めたのが2作ありました。
エリザベス・ウェイン「コードネーム・ヴェリティ」
岩木一麻「がん消滅の罠 完全寛解の謎」

「コードネーム・ヴェリティ」第二次世界大戦中、ユダヤ人の女性飛行士マディと、無線技術士でイギリス特殊作戦執行部員のスパイの任務のクイーニーが、小型飛行機でフランスに飛び立つ。だが攻撃を受け墜落寸前の危機に立たされる。パラシュートで脱出したクイーニーはナチスの捕虜になった。彼女は親衛隊大尉に、尋問をやめる代わりに、イギリスに関する情報を手記にするよう強制される。その手記には、親友のマディの戦場での日々が、まるで小説のように綴られていた。

ややこしい手記に始まる長い物語は、真実みを帯びた嘘なのか曖昧なまま進行します。第二部で真実が明らかになっていきます。戦時下の過酷な状況にも関わらず、目を背けさせないストーリーのわずかな希望があります。過去の思い出が時おり、明るい青春の空気をまといます。こういう書き方もあるのかと、新鮮でもありました。結末はハッピーではないけれど、読後感はよかったです。

「がん消滅の罠 完全寛解の謎」余命半年と宣告された患者の病巣が、生前給付金を受け取った直後に治ってしまう。連続して4人もとなり、患者を担当した医師・夏目に、生命保険会社に勤務する森川から確認調査が入る。だが詐欺ではない。夏目と、友人でがん研究者の羽島が謎に挑む。政財官界のセレブたちが治療を受ける、がんの早期発見・治療を得意とし再発した場合も完全寛解に導くという病院にたどり着く。

医師と保険調査員の視点が複合的で、物語を深くしています。想定範囲内の謎というのは、明らかにミステリ読み過ぎのわたしの意見です。他の方が読むと、きっと驚きがあり、神か悪魔か審判に迷い楽しめると思います。がんで亡くなる割合が多くなっているのは、高齢化が根源にあるのでしょう。でも友人を亡くしていると、すがりつきたくなりますね。

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(No.5955)ロジャー ホッブズ「ゴーストマン 時限紙幣」/ジョン・グリーン「さよならを待つふたりのために」

2017.04.11 (Tue)


(桜_散り花:天候に恵まれず、曇り空と雨でした。でも桜は美しい。散ってなお美しい:市内)

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羽生結弦選手があこがれていたエフゲニー・プルシェンコ選手と、浅田真央選手の現役引退が報道されました。
プルシェンコ氏は自前のスケート育成施設の運営、真央さんはこれからゆっくり決めて下さい。リスタートは人それぞれ違っていいと思います。自由に羽ばたいてください。

今回は2作です。
ロジャー ホッブズ「ゴーストマン 時限紙幣」
ジョン・グリーン「さよならを待つふたりのために」

「ゴーストマン 時限紙幣」カジノの街で現金輸送車が襲われた。強盗のうち一人は現場で死亡。残る一人がカネとともに姿を消した。犯罪の始末屋である私は、カネの奪回と事態の収拾を命じられた。紙幣に仕込まれた爆薬が炸裂するまで48時間。面倒な仕事だが「私」には断れない。依頼主に借りを返さねばならないのだ。5年前、クアラルンプールで企てられた高層ビル内の銀行襲撃計画。それを無残な失敗に導いたのが「私」だったからだ。5年前のマレーシアでの大強盗作戦と、現在、カジノの街での時限紙幣追跡。2つの物語の結末は。

クライムストーリーなのに、いささかの感情の揺れを挟まず語られます。クールでスピーディーな展開が、読み応えありました。観察力、聴覚、すべてを磨いて手にした「勘」で、「ゴーストマン」消し役をこなします。金儲けより自分の矜持と、刺激、達成感で動いていきます。闇の、裏の存在さえ引きずり出してしまう力がすごいです。次作も読んでみたいです。

「さよならを待つふたりのために」ヘイゼルは16歳。甲状腺がんが肺に転移して以来、もう3年も酸素ボンベが手放せない生活。骨肉腫で片脚を失った少年オーガスタスと出会い、互いに惹かれあう。死をみつめながら日々を生きる2人は、周囲の人間にも鋭い目を向ける。「至高の痛み」を愛読するヘイゼルは、軽妙な会話や自虐ネタのやりとりでオーガスタスと親密になっていく。作者とメールできるオーガスタスを通して作者へ質問を試みるが、直接会ってなら答えると言われる。8時間のフライトでオランダに来て。

自分の体調管理と、家族との関係、医療者たちとの関係、友人たちとの関係がしっかりと浮き上がります。決して手軽な涙にせず、生きることの意味を突きつけられます。真剣に一日、いえ一秒ごとに死と対峙する気持ちに、読みながら読者も向き合うことになります。重くなり過ぎず、立派な人間だけではなく、人のすばらしさとどうしようもなさが胸に迫ります。いい作品と出会えてよかったです。

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