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(No.4253)  川瀬七緒「147ヘルツの警鐘 法医昆虫学捜査官」/大崎梢「クローバー・レイン」/誉田哲也「インビジブルレイン」

2012.09.30 (Sun)



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熱気球ツアーを記事にしている間に、季節はすっかり秋になりました。
今夜は台風17号が関東を直撃するという予報です。午後にはベランダの鉢植えを室内に取り込もうと思います。

先週の3作。
川瀬七緒「147ヘルツの警鐘 法医昆虫学捜査官」
大崎梢「クローバー・レイン」
誉田哲也「インビジブルレイン」


川瀬さん。全焼したアパートから焼死体が出て、解剖で腹腔から蠅の幼虫が発見され法医昆虫学捜査官・赤堀涼子が導入されます。殺人事件へ変貌し、ハッピーファームという怪しい団体が浮かんできます。
虫が苦手のわたしですが、突き放した客観的な分析で救われます。川瀬さん、前作から格段にうまくなりました。全体の構成、細部の調査、捜査官たちの心理も多少の揶揄も込めて軽く描きながら、ラストでしっかりとまとめてスマートです。できれば虫はシリーズ化しないで、他の作品を書いてほしいです。

大崎さん。老舗の大手出版社に勤める彰彦は、過去の人と目されていた作家の素晴らしい原稿を偶然手にして、どうしても本にしたいと願います。本を読者に届けるために、彰彦は奔走し、次第に出版社内や作家やその娘をも巻き込んでいきます。
男性社員視点での描き方には、心理的にかなりの無理がありますが、丁寧な調査をして描いた努力は、いい方向には向いて入ると思います。そんなに出版社内部は甘くはないと思いながら、甘さを完成させるのも1作ならいいかも知れません。書店員、営業、編集者へと筆の段階は進んでいるので、あと一歩の突っ込みを次作で期待したいです。

誉田さん。姫川玲子が新しく捜査本部に加わったのは、チンピラの惨殺事件です。指定暴力団の組同士の抗争が疑われましたが、決定的な証拠が出ません。玲子たちは、上層部から捜査線上に「柳井」が浮かんでも、追及してはならないと通達が出ます。単純な殺人事件が、幾重にも隠蔽され、複雑に絡まった事件に姿を変えていきます。
TVドラマがワンクールで終わったので、原作を読んでみました。ドラマのキャラを思い浮かべないと、文章からだけでは人間が浮き彫りになってきません。事件の展開も目新しさはなく、これはドラマ化を待つしかなさそうです。

「Book」読書日記に、詳しい感想をアップしましたので、見てくださいね〜♪

(写真:ヒガンバナ=彼岸花:蝶は蜜に誘われ、カメラはシベに魅惑されます。
    シロバナマンジュシャゲ=白花曼珠沙華:白から薄黄、ピンクまでカラフルです)
09:09  |   |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

(No.4252)  ゴールドコースト・ボタニカルガーデンの花たち-(5-最終)

2012.09.28 (Fri)



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紫外線アレルギーのわたしは、海のそばですがシュノーケルや水陸両用バスも参加できません。ジャングル探検や動物とのふれあいもスルーでした。
早朝の熱気球や夜の星空ツアーで少し睡眠不足もあり、半日はホテルで休養です。窓から見ると波が高い箇所が多く、サーファーもあまり出ていません。ヨットが2隻走っていました。ゆったりのベッドでごろ寝しながら、本を読んでいました。持ってきたパウンドケーキやお茶をいただきながら、贅沢な時間を過ごしました。

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(スカエポラ・ブルー:日本の初恋草に似ています)

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(スカエポラ・ホワイト:青も白も、生え方がたくましいです)

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(ライスフラワー・レッド:どこかにほころびがあってシベは出ていないか探しました)

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(ライスフラワー・ホワイト:ほころびは見つかりませんでした)

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(ネイティブ・ウィステリア・ブルー:花だけを見るとハーデンベルギアと似ています)

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(ネイティブ・ウィステリア・ホワイト:力強いです)

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(ヒベルティア:椿に似ていますね)

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(ヘリオトロープ:株が大きくて、日本のものとは別もののようでした)
21:44  |  思い  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

(No.4251)  ゴールドコースト・ボタニカルガーデンの花たち-(4)

2012.09.26 (Wed)


(ブラック・ティーツリー:葉をこするといい香りがするようです)

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(ブラシノキ:真っ赤なもの、白、ピンクと種類があります)
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日本の木や花を取り入れようとしているように見受けられました。
ホテル入り口には車輪梅(シャリンバイ)や紫御殿、ツツジがあり、公園では紅花トキワマンサクなどが見られて意外でした。

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(ブラインドグラス:イヌホオズキを小さくしたほどの花です)

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(ブルーフラッグ:アヤメ科でしょうか。ちょっとほっとする花です)

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(アカシア・クルトリフォルミス:和名=三角葉アカシア:最期の一輪でした)

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(バンクシア:巨大ですね。さすが大陸の花です)
20:11  |   |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

(No.4250)  ゴールドコースト・ボタニカルガーデンの花たち-(3)

2012.09.25 (Tue)

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(グレビレア・ジュピリー:白に赤のツートンがとてもきれいです。初めての花です)

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(グレビレア・レッド:深紅とはまさにこの色でしょう)

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(グレビレア・フミフサ:グランドカバーになっていました)

星空ツアー出発前の夕食時、レストランの外のラウンジで、ウエディング・パーティーが開かれていました。白いドレスの女性の、意外と質素な姿を見ることができました。友人たちに囲まれた幸せそうな笑顔がきれいです。

食事のメニューはステーキ、チキンフライ、魚、パスタからの選択です。出てきた皿の大きなこと、肉も魚もビッグサイズです。とても半分も食べられません。デザートのバニラアイスはダブルで、カラメルソースがおいしかったです。
街のレストランやファーストフード店を覗くと、昼からどこもボリュームたっぷり、ビールやワインを浴びるように飲んでいます。胃がよほど強靭な消化力をもっているからの、あの体格なのでしょう。体の厚みが違い過ぎます・・・。年配の女性が150キロの体を、コンビキャリーで支えながら歩くのはお気の毒でした。

スーパーはやはりワンサイズが大きくて、1$のパンは3斤はあります。ブドウのパックが日本の4倍以上入っています。塩分のある食べ物がなくて、持って行った梅干しとインスタントみそ汁がほっとしました。朝食用のハムがかろうじて塩分補給になりました。中サイズのトマトと、飲料水2リットル2本を購入してホテルの冷蔵庫に入れておきました。水以外は半分以上残してしまいました。



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(ドリアンテス・パルメリ:まだ春なのに5mもある恐竜のような花です)
20:44  |   |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

(No.4249)  サラ・バレツキー「ミッドナイト・ララバイ」/ロイ・ヴィカーズ「フィデリティ・ダヴの大仕事」/辻村深月「ツナグ」/大島真寿美「かなしみの場所」

2012.09.23 (Sun)



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帰国してから、雨の降っている日が多いです。
今朝も小雨が降っています。真夏日が一転して気温も27度の日もあり、昨日はこの夏・残暑で初めてエアコンなしで過ごし夜を眠りました。このまま涼しい秋になってくれたらうれしいですね。

先週の4作。
サラ・バレツキー「ミッドナイト・ララバイ」
ロイ・ヴィカーズ「フィデリティ・ダヴの大仕事」
辻村深月「ツナグ」
大島真寿美「かなしみの場所」


バレツキー。消えた黒人青年の叔母の依頼を受けた私立探偵ヴィクは、40年前の事件を調べることになります。大統領選挙の手伝いをしていると言う明るい従妹のペトラが現れ、恐るべき事実の露見を怖れる何者かが妨害を始め、ヴィクの身辺に次々とトラブルが起こります。
命を狙われ、それでも依頼人の心に情報を届けたいとひた走るヴィクの姿勢がすごいです。国や組織や街や家。すべてに歴史があります。輝かしい面と暗い面を、きっちりと見据えて気持ちのいい作品でした。650ページの長編ですが、あっというまに読んでしまいました。

ヴィカーズ。天使のように愛らしい少女フィデリティが、悪徳商人やスコットランド・ヤード警察を手玉にとって活躍し、レーソン警部補も彼女の魅力に騙され、被害者の方が悪い奴だったりするせいか、敗れても憎めません。
1930年代に書かれた、科学捜査がまだ普及する前の時代設定です。けれど現代的な感覚の知能犯罪が、新鮮です。怪盗◯◯というネーミングを付けたいくらいです。被害者に慈善団体への寄附をさせるなど、フィデリティの手にするものと、心の動きが興味深いです。おもしろくて、また電車を乗り過ごしそうでした。短編集です。

辻村さん。一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者=ツナグ」の噂が密かに伝わります。年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子、親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生、失踪した婚約者を待ち続ける会社員などが、それぞれに再会を依頼します。
会いたい側と死者の両者が、会ってどうなるかはわからない点がおもしろいです。「ツナグ」の役割もなかなかしんどいものがありそうでした。映画化されるというので、久しぶりに読みました。ファンタジィの世界が楽しめます。わたしなら誰に会いたいだろうと、ちょっと考えました。

大島さん。子どもの頃、誘拐されたことがあるらしいというぼんやりとした記憶を持つ果那は、離婚して実家にもどり、雑貨を作りながら静かな生活を送っています。雑貨の卸し先梅屋で働くみなみちゃん、どこか浮世離れした両親、賑やかな親戚、そして昔、私を誘拐したらしい「天使のおじさん」。物語はゆっくりと謎を解いていきます。
内面にとらわれる果那と、対照的に行動力のあるみなみちゃんの友情が、うらやましいです。無理をせず、静かな時間が積み重なった時、人は動き出し自分と向き合えるのかも知れません。静かに心に染みてくる物語です。いい感性ですね。

「Book」読書日記に、詳しい感想をアップしましたので、見てくださいね〜♪

(写真:ゼフィランサス:涼し気な白が毎日顔を出してくれます。
    トラデスカンチア・シラモンタナ:立秋からひと月遅れで
    お彼岸に咲きました:ベランダ)
10:14  |   |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

(No.4248)  ゴールドコースト・ツアー(2)星空と土ボタル鑑賞

2012.09.22 (Sat)



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(カンガルーポウ:豪快な植え方で、空に向かいカンガルーの「足」を突き上げています)

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(ゴクラクチョウカ=極楽鳥花:あちこちの公園で大きな群落があり、圧倒されます)

****星空の鑑賞****
土ボタルの鑑賞に向かう途中の山幅で、満天の星を見ることができました。
どの星がどの星座か判別できないほどの、空を埋め尽くす圧倒される星です。天の川もくっきりと見えました。そして南十字星、サソリ座、ケンタルウスなどがガイドの説明でわかりました。
それにしても、何十年振りというほど見ることのなかった、美しい星空です。星空って、こんなに美しいのだと改めて思いました。関東の空では決して見ることのない、真っ暗な山中での、これ以上ないほどの美しさです。ずっと見上げていて、そのまま朝を迎えたかったです。

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(写真はツアーサイトさんからお借りしました)

****世界遺産 土ボタルの鑑賞****
更に山を登ったところに、土ボタルを見られる場所がありました。足元を照らす小さなライトを頼りに、真っ暗な森の遊歩道を進みます。途中でライトを消して道路脇を見ると、小さな青い光がきらめきます。
最大のポイントは洞窟の中でした。流れ落ちる滝の水流が思いがけず激しかったです。そして天井も壁も、小さな光で覆いつくされていて、一行から歓声が上がります。まるで青い星空のようです。ただ、虫の姿は見えないとは言え虫が苦手なことと、満天の星のあとでは少し感激は薄かったですが。

****締殺しのイチジクの木****
30mはある巨木に根が絡み付いている、不思議なイチジクの木の説明がありました。イチジクの種が鳥の糞で運ばれ、松や樫の巨木の上に置かれると、そこで発芽し宿生します。木の上から覆うように、根を下へ下へと伸ばしていくのです。「カーテンフィグツリー」とも呼ばれます。そして元の木をすっかり取り込み空洞にして、イチジクの木として完成するのに、なんと1,000年もかかるということです。壮大な締殺しの完了です。森も神秘に満ちていますね。

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16:19  |  思い  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

(No.4247)  ゴールドコースト・ボタニカルガーデンの花たち-(1)

2012.09.20 (Thu)

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(レッドガムツリー:シベの美しい花が揺れていました)

地図をプリントして行き、ホテルからタクシーで移動です。新宿御苑ほどの広さで、散歩にはちょうどいい植物園でした。
気温は23度で春ですが、日差しが強烈で紫外線が日本の6〜7倍の強さだそうです。それでも皆日差しを楽しんでさえいるようです。日傘はもちろん、帽子さえかぶっていません。
春とは言え、強烈な花は温室でも見たことのないものが多かったです。グレビレアやブラシノキ、カンガルーポウ、ゴクラクチョウカ、ネイティブウィステリア、バタフライ・アイリス・・・など、たくさんの花の写真を撮りました。

歩き疲れホテルに戻るため、案内所でタクシーを呼んでもらおうとしました。片言の英語でなんとかわかったのは、ここまではタクシーが来ないということでした。案内所の母と娘さんの二人がなにやら話していると、なんと車でホテルの近くまで送ってくれるというのです。親切がとてもありがたかったです。

途中でシャンプーを終えたわんちゃんを迎えに立ち寄り、その延長で送ってくれたのです。大人しいシーズー犬で、眠そうです。わたしの弟よと自慢していました。片言の英語で家でも以前猫を飼っていたこと、東京の通勤ラッシュのすごさなどの会話をしながらホテル近くに到着しました。親切に感謝、感謝でした。



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(スパイダーフラワー:くるりと曲がったシベがおもしろいです)
19:40  |  思い  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

(No.4246)  ゴールドコースト「熱気球ツアー」に胸を熱く(その1)

2012.09.18 (Tue)


ゴールドコースト宿泊翌日3時間の睡眠で、バンに乗り草原に出発です。気温10度の寒さです。満天の星空と天の川が輝く中で、ガスバーナーが激しく燃やされます。

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準備が進み、スタッフも入れて20人ほどが乗り込みます。いよいよ出発です。大きな大きな気球が、音も振動もなくふわりと宙に浮かびました。ガスバーナーの調整で高さや方向を操っていきます。バーナーが燃えると顔を背けたくなるほどの熱です。

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次第に空が明るくなっていく、日の出の美しさに声も出ません。地球の神秘ですね。

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真下に広がる森と川と街並の静けさと美しさに、胸が熱くなります。クルーザーの停泊する、セレブな街並もあります。白い鳥たちの群れも下を通っていきます。いつまでも、いつまでも飛んでいたいと思いました。

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二人乗りのグライダーも飛んでいきました。ほんとうに空を飛んでいることを実感し、深く胸に刻むことができてうれしかったです。忘れられない光景でした。

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地上に降りてから、陽気なスタッフと一緒に気球を畳む作業もしました。厚めのテント地のような生地でした。遠目に、カンガルーの親子が3匹飛び跳ねていきました。朝食の準備でしょうか。
わたしたちもそのあと、レストランでシャンパン付きのバイキング朝食をいただきました。果物が新鮮でおいしかったです。日本人はわたしも含め2人で、1年間の留学の話や仕事の話で楽しい時間でした。
21:15  |  思い  |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

行ってきます〜〜!

2012.09.13 (Thu)



ゴールドコーストの熱気球ツアーに、いよいよ明日出発です。
空を飛ぶ感触を、存分に味わってきます♪ 行ってきます〜〜!

(写真:シラサギカヤツリ=白鷺蚊帳釣り:白鷺も、空に飛び立ちそうです:公園)
20:02  |  思い  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

(No.4245)  ベランダの秋

2012.09.12 (Wed)



ベランダの遮光シートを、外しました。
気温はまだ30度越えですが、日差しの角度が変わって来ました。ベランダの暑さが和らぎ、確実に秋に向かっていることを感じます。鉢植えの乾きは多くなりますので、水やりを少し多くしようと思います。
トウテイラン( 洞庭藍)のブルーが、涼し気に咲いています。サフィニアは花が小さめになり、ブライダルベールが次々に極小の花を見せています。ゼフィランサスの白と黄色も元気です。
旅行中の水不足が心配です。枯れないでいてほしいです。

(写真:トウテイラン=洞庭藍:シルバーリーフとブルーの花色がきれいです:ベランダ)
20:18  |   |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

(No.4244)  「タルチュフ」海流座

2012.09.11 (Tue)



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「タルチュフ」海流座(紀伊國屋ホール)
作:モリエール 演出・出演:米倉斉加年ほか

上流社会の腐敗、宗教界の信仰者たちの偽善をあぶり出した喜劇です。出だしは仮面劇を思わせる演出があり、それもまた痛烈な皮肉と感じさせました。米倉斉加年は団塊の世代の始めの頃の方でしょう。この世代の芝居、音楽、あらゆるジャンルでの活躍を見るに付け、そのパワーの源の強烈さに圧倒されます。
パンフレットに載せられた、2012年8月号「短詩形文学」より転載されたインタビューに衝撃を受けました。彼の生き方の芯にあるものの強さ、優しさ、差別を許さない心、戦争を憎む心が、強烈に表現されていました。手にするチャンスがありましたら、是非お読みになってください。

けれど、このホールの座席は腰痛人殺しでした。翌日は動けなくなりました。

(写真:ゲンノショウコ=現の証拠:ピンクの淡い色と、白のくっきりした姿。くるりと開く種が好きです:公園)
21:55  |  思い  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

(No.4243)  「芭蕉通夜舟」こまつ座

2012.09.10 (Mon)



「芭蕉通夜舟」こまつ座(紀伊國屋サザンシアター)
原作:井上ひさし 演出:鵜山仁 主演:阪東三津五郎

一人芝居でありながら黒子4人も演技者で、松尾芭蕉の半生を36景で描いたものです。重くなりがちな一人芝居を、ユーモラスに、小技を効かせた舞台転換、演出で楽しませます。三津五郎はさすがの演技で、メリハリをつけてぐいぐい引きつけて進行しました。休憩なしの展開はかなりの力技だと思いました。

(写真:ノシラン=熨斗蘭:白いうなじが、ちょっぴり寂しく感じられます:公園)
20:29  |  思い  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

(No.4242)  アンソニー・ドーア「メモリー・ウォール」/井上夢人「ラバー・ソウル」/川端裕人「はじまりのうたをさがす旅」

2012.09.09 (Sun)



今週末、14日に熱気球ツアーに出発です。
腰痛はほとんど変化がなく、飛行機は少しつらい旅になりそうですが、気球で空を飛ぶという期待に胸を膨らませています。ゴールドコーストの季節は春で、最高気温23度、最低気温10度、ほぼ晴れの予想です。ブルーの花・ジャカランタの開花には少し早い時期ですが、見られたらラッキーです。熱気球の早朝の空は寒そうなので、防寒対策もしていきます。楽しみです。

先週の3作。
アンソニー・ドーア「メモリー・ウォール」
井上夢人「ラバー・ソウル」
川端裕人「はじまりのうたをさがす旅-赤い風のソングライン」

ドーア。記憶を自由に保存・再生できる装置を手に入れた認知症の老女を描いた表題作のほか、ダムに沈む中国の村の人々、赴任先の朝鮮半島で傷ついた鶴に出会う米兵、ナチス政権下の孤児院からアメリカに逃れた少女など、異なる場所や時代に生きる人々と、彼らを世界に繋ぎとめる「記憶」をめぐる6つの物語です。
全く違う近未来の世界も、国の違いも、底に流れる色調は同じです。絶望的とも言える人の心を描きながら、ふいに開けるトンネルの先の光に救われます。もちろんばら色の人生ではないけれど、絶望からボーダーラインまで、あとは本人次第というところで突き放している印象もあります。これもまた今までにないタイプのすごい作家でした。

井上さん。鈴木誠は、容貌へのコンプレックスから豊かな部屋に引きこもり、洋楽専門誌にビートルズの評論を書くことだけが、社会との繋がりでした。止む無く帽子、マスク、メガネのフル装備で撮影現場に出た鈴木誠は、無縁だった美しいモデルに心を奪われます。偶然の積み重なりは、鈴木の車の助手席に美縞絵里を座らせ、悲劇は始まったのです。
裕福な家庭の男の、引きこもりと連続殺人事件というありがちな事件と言えそうです。鈴木誠の取り調べのシーンから始まり、執事や被害者、出版社関係者などの証言で構成されています。真相が見えそうな伏線をで、読者をミスリードさせていく強い作者の意思を感じます。見た目で判断される社会で生きていくことの絶望と希望と、人間の心の裏が、哀しいですね。論理的整合性重視の思考回路は好きですが、どこかで突き抜けてほしいというのは、読者のわがままですね。

川端さん。平凡な会社員・泉隼人に、曾祖父・和島洋の遺産相続をめぐる旅へのメーッセージが届きます。歌手リサと曾祖父のソングラインを辿る、オーストラリアの砂漠での過酷なサバイバルゲームですが、常に監視されている感覚を持ちながらの展開です。
けれど帰るところや救出があるからか、隼人にいまひとつ内面から突き上げるような思いが薄い印象です。音楽シーンの描写はうまいけれど、音楽家の日常の音の捉え方の表現が全くないのが、気になります。恵まれた環境で資料を元にして書いた、作者の甘さかと思います。

「Book」読書日記に、詳しい感想をアップしましたので、見てくださいね〜♪

(写真:ヤブマオ=藪苧麻:陽射しの中では、美人になります:公園)
10:15  |   |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

(No.4241)  新日本フィルハーモニー交響楽団 「新クラシックへの扉」

2012.09.08 (Sat)



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新日本フィルハーモニー交響楽団 「新クラシックへの扉」(すみだトリフォニーホール)
指揮:クリスティアン・アルミンク ピアノ:弓張美季

シューマン:ピアノ協奏曲イ短調op.54
ベートーヴェン:交響曲第6番へ長調「田園」op.68

-----アンコール-----
バルトーク:「ルーマニア民族舞曲」より「棒の踊り」

錦糸町のすみだトリフォニーホールは、初めての会場でした。庶民的な飾らない雰囲気が街の中に溶け込んでいます。
久々の弦楽器の演奏はやはり美しく、心地よく若々しい指揮でテンポを刻みました。ピアノの弓張さんは、ほとんど海外で活躍しているらしく、華やかで力強く鮮やかでした。アンコールの静かに抑えたシューマンの「トロイメライ」もすてきです。
席が舞台に向かって右端だったせいか、弦楽器の厚みに酔いしれるまでにいかなかったのが残念です。わたしの耳は、やや左側の席が合うのです。

スポンサーがついているにも関わらず、ハープの購入支援要請のフライヤーがあり、出してやれよと歯がゆかったです。オーケストラの維持が大変だという一面をはからずも目にしてしまいました。

(写真:ワレモコウ=吾亦紅:(われもまた、あか)と主張する秋
    ナガボノシロワレモコウ=長穂の白吾亦紅:公園)
16:10  |  音楽  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

(No.4240)  豊かな髪

2012.09.06 (Thu)



髪の量が少なく、癖っ毛のわたしが羨ましいと思うのは、豊かな髪の女性です。
前を歩く女性が髪をアップにし、お団子にしています。わたしが伸ばしたとしても、ごくごく小さなお団子になるでしょう。ところがたっぷりの髪の量が、小さなお団子に収まらなかったようです。まるで二段重ねの鏡餅のようでした。思わず笑みが浮かんでしまいました。髪の多い悩みも案外あったりするのかも知れませんね。

(写真:クモの巣:幾何学的な構図が、いつみても不思議です:公園)
21:06  |  思い  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

(No.4239)  ツートン・ブリーチ

2012.09.05 (Wed)

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最近見かけた、髪のツートン・ブリーチは男性でした。
長髪を後ろで1本に結んでいて、ゴム止めの先からが赤味の残る白です。がっしりした体格で、重い営業ショルダーバッグを肩にしています。これで営業が大丈夫なのかと、思ってしまいました。
職業によってさまざまなファッションが許されるのも、いいのかも知れませんね。

(写真:ヤブミョウガ=薮茗荷:つやつやの黒い実と、花の透明な白が対照的です:公園)
20:38  |  ファッション  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

(No.4238)  週末はあちこちに

2012.09.03 (Mon)



故郷の姉が訪れて、週末は一緒に演劇を2本、オーケストラを観て聴いてきました。
姉はその他にもわずか2泊3日で友人と会い三越の全国の名品展示、フェルメールの美術館にも行くという過密スケジュールをこなしていきました。そのパワーに引きずられるように歩き、食事をし、姉妹の身内話で久しぶりにわたしもいつか笑顔を取り戻していました。強引なスケジュールは、わたしを気遣ってくれていたのだと心に染みました。
家族のありがたさを感じました。わたしももう少し頑張らなくてはと、静かに考えています。

(写真:オエノテラ・ミズーリエンシス:海岸線に咲く、マツヨイグサにそっくりの花です。ドライブはできないので雰囲気だけでも:公園)
20:57  |  思い  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

(No.4237)  彩坂美月「文化祭の夢に、おちる」/大島真寿美「チョコリエッタ」/柴田よしき「小袖日記」

2012.09.02 (Sun)



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昨日の午前と夜に、久々に雨が降りました。
雲も残っているので気温も下がり、過ごしやすい日になりました。これが秋ですよと思いながら、まだ続く残暑を乗り切るしかありません。

先週の3作。
彩坂美月「文化祭の夢に、おちる」
大島真寿美「チョコリエッタ」
柴田よしき「小袖日記」


彩坂さん。高校文化祭の準備中に5名の生徒が、吊り上げられていた巨大壁画の下敷きになってしまったのです。相原円が目覚めるといつもの通学路にいつもの校舎、見慣れた夏の光景のはずなのに、誰もいない世界でした。仲良しコンビの日下部清司と数人だけでした。
おそらくそういう世界とわかる設定です。けれど、いつもは心の中に隠れているものがそこで見えてしまいます。陸上競技を止めた本当の理由。殺意になるほどの恨み。わずかに学校でかわいがっていた猫の、死んだあとの足跡の謎に救われます。甘い設定ですが読ませます。

大島さん。幼い頃、事故で母を亡くしている知世子は、からっぽの心に苛立ちだけがつのる高校2年生です。映画研究会OBである正岡の強引な誘いで、彼が構えるカメラの前に立つことになり、気乗り薄ですが、レンズの向こう側へあふれるモノローグが、知世子の心を変えていきます。
知世子は、母だけが呼んでくれた愛称「チョコリエッタ」を胸に、母親代わリに育ててくれた父の妹・霧湖ちゃんと暮らしていますが、結婚して外へ出たがっています。父親も変わらざるを得ない状況、愛犬が亡くなり知世子も変わっていくという漠然とした状況。それぞれが少しづつ前に進んでいくしかないのです。映像の中に自分の変化を確認した知世子の、揺れる心理が愛おしいです。

柴田さん。上司との不倫に破れて自暴自棄になっていた「あたし」は、公園で雷に打たれ平安時代にタイムスリップしてしまいます。女官・小袖として「源氏物語」を執筆中の香子さまの片腕として働き、平安の世を取材して歩くと、物語で描かれていた女たちや事件には意外な真相が見え、山寺で同じくタイムスリップしてきた9歳の少女と出会います。
「源氏物語」のまた違う解釈も興味深かったし、元ネタ探しの裏話もうまく伝わってきます。ただタイムスリップした状況や心理がベタ過ぎ、タッチが軽いため、薄っぺらく感じるのは仕方がないところです。平安時代の凄惨な時代背景も深刻には伝わりませんが、ストーリーとしておもしろかったです。

「Book」読書日記に、詳しい感想をアップしましたので、見てくださいね〜♪


(写真:ミズヒキ=水引、ギンミズヒキ=銀水引、”交配したような”ギンミズヒキ=銀水引:小さな小さな、秋の気配です:公園)
09:53  |   |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

(No.4236)  満月の夜道

2012.09.01 (Sat)



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昨夜は満月でした。
暑いけれどまるで中秋の名月かと思う、美しさでした。ひと月に2度目の満月は、「ブルームーン」と呼ばれるそうです。知りませんでした。瑞々しいというのも変な表現ですが、透明感のある光です。

(写真:ミズタマソウ=水玉草:実についた毛がきれいな水玉に見える、小さな花です:公園)
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