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(No.5940)  俳優座:音楽劇「人形の家」

2017.01.30 (Mon)


(ガーベラ:寒さで花が少なく寂しさでお迎え:ベランダ)

俳優座:音楽劇「人形の家」 原作:イプセン 演出:西川信廣 ノーラ:土居裕子 ヘルメル:大場泰正 リンデ夫人:古坂るみ子 他

クリムトやミーシャの絵が効果的な舞台装置です。良き妻・母が最良と思っていたノーラが、夫の病気で知人から借金をし保証人を偽ってしまいます。脅されるノーラがリンデ夫人の考えに刺激され自分の意思を固めていきます。夫メルヘルは仕事の名誉のために働き家長を全うし、ノーラを愛しているが心の揺れに気付きません。そういう時代なのです。
クリムトの絵を分割した使い方が秀逸です。シャンソン歌手・古坂るみ子のあでやかさと、ぴしりと締まりのあるコーラスが効果的で、下手なミュージカルよりよかったです。
平日昼公園にも関わらず、若い客層がある程度いるのはいいですね。劇団の世代交代もうまくいっていそうです。
09:13  |  音楽  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

(No.5939)逸木裕「虹を待つ彼女」/貫井徳郎「愚行録」/S・M・ハルス「ブラック・リバー」

2017.01.24 (Tue)


(スリナムゴウカン:寒い時期に咲く花は貴重ですね:温室)

大寒が過ぎ、いくらかでも春に近づいてほしいです。
本を夢中になって読む楽しさは、ほかには味わえないものですね。寒い日、エアコンの効いた部屋で読めるのはうれしいです。

今回は3作。
逸木裕「虹を待つ彼女」
貫井徳郎「愚行録」
S・M・ハルス「ブラック・リバー」

「虹を待つ彼女」2020年。人工知能と恋愛ができる人気アプリに携わる有能な研究者の工藤は、予想できてしまう自らの限界に虚しさを覚えていた。そんな折、死者を人工知能化するプロジェクトに参加する。試作品のモデルに選ばれたのは、カルト的な人気を持つ美貌のゲームクリエイター、水科晴。6年前、自作の「ゾンビを撃ち殺す」オンラインゲームとドローンを連携させて渋谷を混乱に陥れ、自らを射撃の標的にして自殺を遂げていた。晴を調べるうち、彼女の人格に共鳴し次第に惹かれていき、やがて彼女に「雨」と呼ばれる恋人がいたことを突き止める。だが「調査を止めなければ殺す」という脅迫を受ける。晴の遺した未発表のゲームの中に彼女へと迫るヒントを見つけ、人工知能は完成に近づいていくが。

初作家でした。感情さえコントロールしている工藤の存在に、妙な共有感を持ってしまいました。論理的に展開していくストーリーに引き込まれます。囲碁の人間対人工知能を巡るメディアとの関係。人工知能と対話する中で離婚を勧められたとクレームが入り、会社での上部の思惑や人間関係。対人間より、死者の友人たちに聞く、晴の像作りに夢中になっていく過程もおもしろいです。未知の領域を知りたいというあくなき研究者の思いの高さと、「恋愛感情」にのめり込み過ぎる点が性格が変わってしまったような印象を受けます。少し俗的表現に終わった部分を崩したのが残念な気がします。他の作品も読んでみたいです。

「愚行録」幸せを絵に描いたような家族に、突如として訪れた悲劇。深夜、家に忍び込んだ何者かによって、一家4人が惨殺された。隣人、友人らが語る数多のエピソードを通して浮かび上がる、「事件」と「被害者」。理想の家族に見えた彼らは、一体なぜ殺されたのか。

関わった周囲の人へのインタビューして集められた証言。隣人。付き合いのあった家族。などで、次第に被害者と加害者をあぶり出していくスタイルです。4章から、ふいに深い部分が姿を見せ始めます。住宅地の用地買収、会社の卒業大学の派閥、その家族たちの付き合い、その中に殺人に至るほどの憎しみを抱いていく過程から結末まで。みごとに構成された作品です。貫井さんの作品は長いのでデビュー作しか読んでいませんでしたが、いい作家ですね。

「ブラック・リバー」「わたしのためにフィドルを弾いて」病で最期が迫った妻からの願いを、六十歳の元刑務官ウェズはかなえられない。刑務所の暴動で負った凄惨な傷のせいで。妻が逝きウェズはその刑務所の町、ブラック・リバーへ旅立つ。妻の連れ子との十八年ぶりの再会と、暴動の首謀者の仮釈放を決める公聴会での証言が待つ町へ。

フィドル(ヴァイオリン)を弾くことが男同士の繋がりで、息子や才能のある男に引き継がれていく時代の描き方が生き生きとしています。それと同時に元刑務官ウェズへの、残酷な暴力もすさまじさが実感されます。その暴動の首謀者の仮釈放されるかも知れないと聞き、たまらずに公聴会に向かいます。深いところの人間愛を、日常を淡々と描くことで心に突き刺さってきます。うまい作家です。

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15:18  |   |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

(No.5938)全豪OP、錦織選手4回戦フェデラーに敗退(フェデラー優勝)

2017.01.18 (Wed)


(ローズマリー:目立たず一年中咲いている。けなげでもあり、しぶとくもある:公園)

全豪OPがスタートしています。
5セットマッチ、2週間の日程は体力と気力が最も求められる大会です。128人で初戦スタートでした。
錦織は初戦はフルセットでグズネフィエフに勝利しました。サーブがかなり改善され、ファーストサーブの入りが格段にアップしました。外回転するライン一杯のサーブを完全にものにしました。いままで少しづつ入れてきていたものです。中央ラインサーブも健在です。ラケットを疲れを溜めにくいものにしたことも、多少ミスショットもあるものの慣れていくことでしょう。
復帰したフェデラーとは4回戦、R1位のマレーと準々決勝で対戦するブロックです。メディアの「死の山」という言い方は嫌いです。高い壁を打ち破ってこその勝利ですから。とは言え、ジョコビッチのブロックがなだらかに見えるのは、どうも何かの力が働いているように感じてしまいます。去年は3回戦が相手の棄権で勝ち、体力的に楽な試合運びがあるだけにしこりが残っていますが。
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第2戦。18日9時スタートです。vsシャーディー。N地上波TV中継はうれしいですね。
強打ボレーにアップしていました。錦織選手はかなりの体力強化をしたようです。ストレート勝ちでした!疲労感も以前より小さく感じます。精神的にも集中しています。3回戦もがんばって!vsラッコ戦です。20日17時スタート。
<ジョコビッチ2回戦敗退!>
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3回戦。vsラッコ戦ストレート勝利です。かなり粘る若さのある選手ですが、技術的な力の差を錦織選手は見せました。調子が上向いています。4回戦はたぶん、フェデラーとの対戦です。22日17時スタートです。錦織選手本人は楽しんでいるという言葉が出てますが、見ているこちらが疲労してきます。3セット2時間で早い方ですから、4回戦どうなるでしょう。
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4回戦。vsフェデラー。出だしは順調でフェデラーが本調子になる前に1セットタイブレイクで先取です。次第にフェデラーの強打サーブとボレーレベルが上がってきます。幾度もデュースを切り抜けますが、錦織は2セット目を取られ、3セットで疲れが見え始めWFとサーブが決まらなくなり、ミスも目立ちます。途中2度のメディカルケアを受けました。脇腹辺りの筋肉疲労のようです。4セットで立て直しました。フルセットになりましたが、強打に押さえ込まれました。残念。最後まで強い戦意を捨てない、いい試合でした。体力差を乗り越える、パワーアップが更にもう一段必要なのでしょう。
優勝は誰の手に・・・。
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決勝戦はフェデラーvsナダル。ナダルもいつもより落ち着いて丁寧に打ち込み、フェデラーのミスを誘います。フルセット6:4で制し、フェデラー優勝です。おめでとう!
08:10  |  スポーツ  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

(No.5937)飛 浩隆「自生の夢」/廣嶋玲子「妖たちの四季 妖怪の子預かります-3」

2017.01.10 (Tue)


(ソシンロウバイ:今年はどの花も開花が早そう:公園)

今年もたくさんのおもしろい本に出会えますように。
今回は2作。10年も待った、飛さんの作品!
飛 浩隆「自生の夢」
廣嶋玲子「妖たちの四季 妖怪の子預かります-3」


「自生の夢」文字を変貌させる怪物「忌字禍(イマジカ)」を滅ぼすために、「わたしたち」はある男を放つ。話す力で人を死に追いやった、30年前に死んだ稀代の殺人鬼・・「自生の夢」
霧が晴れたとき、海岸に面した町が「灰洋(うみ)」に翻弄される。人も街も飲み込まれ形を変えられていく・・「海の指」
宇宙空間からぽんと切り抜いた「星窓」を、少年が買ってきた。いない姉が現れ時間が巻き取られていく・・「星窓 remixed version」
アリスは生まれてすぐ、文章で記録する装置「Cassy」を両親から与えられた。天才詩人となって生み出したもの、遺したものとは・・「#銀の匙」。「曠野にて」。「野生の詩藻」。
「われわれ」は、開発した「スウォームキャスト」で、宇宙のさまざまな場所で生命を育て、よりすぐりの生命体に原語基盤原語をインストールした。そしてその方角と距離の情報を収集する・・「はるかな響き」

10年ぶりの作品です。作家が生きている情報はありましたが、飛び上がるほどうれしいです。意識と皮膚感覚まで持っていかれるSFのおもしろさを味わえました。読者の想像力の限界を試されているようでした。思考を裏返され、地に潜らせられ、宇宙に放り出されるのです。時間を忘れ、言葉の裏表を探り、飛氏の世界を存分に楽しみました。10年前の世界の、甘美な毒を再び飲んでしまったわたしは、次の作品をまた待ち続けるしかありません。感性が衰えないうちに次を読ませてほしいです。

「妖たちの四季 妖怪の子預かります-3」妖怪に花見に誘われた弥助と千弥。ふたりの後をこっそり尾けていた久蔵は、不思議な場所に出た。・・『春の巻』。千弥と月夜公の過去の因縁の物語・・『冬の巻』。ついに明かされる千弥の過去。四季と公募で選ばれた妖怪編。

妖怪が生まれる過程にぞっとしつつ、望みが哀れでもありました。千弥と月夜公の過去が一番知りたかったところだったので、引きつけられたいい話でした。千弥の奥深い痛みに共感しました。壮大な描写がアニメ映像化してほしいと思ったほどです。このシリーズはとにかくおもしろいです。

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08:53  |   |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

(No.5936)  ブリスベン国際大会 錦織選手、準優勝!

2017.01.07 (Sat)


(白梅:八重の方が先に咲きだしました:公園)

錦織選手のテニスは、ブリスベン国際大会が今年初の大会です。
初戦はvsドナルドソン相手に、体調が悪いのかと心配になるスタートでした。2:1の逆転でかろうじて勝ちました。ショットのコントロールが悪く、足も付いていかない印象でした。
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2戦目はvsトンプソンで2:0であっさりと勝利でした。ショットにパワーがあるし、足も動いている。自分の試合をしている。これは安心して見ていられました。
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準決勝のvsワウリンカもよく対戦する強豪ですが、集中して2:0で下しました。この大会初の決勝進出になります。
決勝はvsディミトロフです。ラオニッチ戦になるかと予想していたのですが、ディミトロフに破れました。お互いいい調子での決勝戦。ぜひ勝ってほしいです。明日8日18:00スタートです。
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ディミトロフは強打サーブ、ショットも威力がある強敵でした。1セット目は2:6。2セット目は対応してきました。ディミも疲れが出始めサーブやショットが入らなくなります。6:2でフルセットへ。ここで錦織選手がメディカルタイムを取りました。どこか痛めたか心配でした。(後談では臀部に違和感があったとのこと)3セット目は、その間に元気を回復させてしまったディミに押されてしまいました。3:6で終わりました。
ディミトロフ優勝、錦織選手準優勝でした。う〜ん、なんとも惜しい試合でした。でも体調も選手の力ですから、次大会に期待です。
17:27  |  スポーツ  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

(No.5935)  事始めも歌で

2017.01.06 (Fri)


(紅梅:咲き出しました:公園)

4日は歌のレッスンで始まりました。
「Notte Stellata 星降る夜に」。チェロの名曲「白鳥」を「ill volo」という男声3人のグループが歌っています。羽生結弦選手のエキシビション曲で心をつかまれました。耳コピのピアノ譜をTwitterフォロワーさんからいただき、歌の旋律を抜き出しピアノ伴奏の体裁を整えました。テノール譜ではわたしでは高音が細い声しか出ないので、さらに移調で少し下げました。楽譜ソフトって便利です。
歌ってみると、なかなか難曲です。聞き慣れた歌も自分で歌えるのとは大違いです。かなり練習が必要になりそうです。

コーラスは楽しく2時間歌ってきました。声が出るようになったと自分では感じます。声帯を閉じて喉を開く、という練習になります。体調を維持できるよう頑張っていきたいと思います。
08:19  |  思い  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

(No.5934)  新年おめでとうございます

2017.01.01 (Sun)


(ドムベア・ワリッキー:冬に咲く温室の花。ドンペリを思わせるネーミングが好き:温室)

donber_wariti11.jpg

カウントダウンはTVの「ジルベスター」の演奏を聴いていました。0時にぴたりと指揮棒が止まりました。
Twitterで挨拶をしてそのまま就寝でした。
今朝はビルの陰からようやく陽が昇ってきました。今年も欲張りなやりたいことが一杯のわたしです。ゆっくり進歩していけたらいいなと思います。

皆様も穏やかな一年になりますように。
07:56  |  思い  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑
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