(No.5960) タマール・イヴェーリ ソプラノリサイタル
2017.05.21 (Sun)

(ボタン:光に花びらが透けて美しい:都内公園)

タマール・イヴェーリソプラノリサイタル 浅野菜生子(P)(紀尾井ホール)を聴いてきました。
若さから抜け、ちょうど円熟した声の持ち主でした。選曲も意欲的です。オペラのガラプログラムのようでした。チレーアやカタラーニを聴く機会があまりなかったのでうれしいです。「蝶々夫人」は日本向けサービスでしょう。中低音も力強く、高音はもちろん艶やかな伸びがあります。情熱的でいて愛らしさも残した表現がさすがです。オペラの主役クラスの、いい歌声を久しぶりに聴いて、心が浮き立ちました。聴かせどころをおさえた伴奏も好感が持てます。
-----プログラム-----
ラフマニノフ:リラの花
チャイコフスキー:もし私が知っていたら/それは早春のことだった
ラフマニノフ:美しい人よ、私のために歌わないで/春の水
チャイコフスキー:昼のかがやきの中にも
チレーア:「アドリアーナ・ルクヴルール」より「私はつつましい芸術のしもべ」
レオンカヴァッロ:「道化師」より「大空をはれやかに」
ドヴォルザーク:「ルサルカ」より「月に寄せる歌」
カタラーニ:「ラ・ワリー」より「さようなら、ふるさとの家よ」
プッチーニ:「蝶々夫人」より「ある晴れた日に」
-----アンコール-----
プッチーニ:「ジャンニスキッキ」より「わたしのお父さん」
トスティ:「かわいい口元」
ロッシーニ:「踊り」