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(No.3279)  伊藤計劃「ハーモニー」/深水黎一郎「ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ!」/山下貴光「屋上ミサイル」

2010.06.06 (Sun)



きょうも暑くなりそうです。
それでも例年なら、半袖にしている季節ですが、少し風が冷たいので長袖を着ています。寒い寒いと言いながら、今週には梅雨入りしそうです。蒸し暑く、癖っ毛の髪に泣かされる時機到来です。

先週の3作。
伊藤計劃「ハーモニー」
深水黎一郎「ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ!」
山下貴光「屋上ミサイル」

伊藤さん。夭折がほんとうに惜しまれる作家です。SFでなければ書けない世界、思索があるのですね。完全に医療的に管理され、健康で穏やかな暮らしが実現した人類なのに、それではどうしても満たされない「思い」があるのです。それが理想社会の崩壊につながるのか、新たな社会を作るのか。読後の哀しみ(たぶん人間に対する)が、胸に痛いです。
深水さん。究極のトリックを買わないかと、作家に送られた手紙・・・。多少、強引な展開ですが楽しめます。
山下さん。草食系の高校生たちの緩やかな思考回路に、なぜか惹かれました。世界ではミサイルの恐怖にさらされていても、日常は「屋上倶楽部」の高校生たちの、目の前の問題です。
<「Book」読書日記に、感想をアップしましたので、見てくださいね~♪

(写真:オオデマリ=大手鞠:真っ白な初夏の花です:公園)
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*Comment

『屋上ミサイル』読まれましたか。

ミステリーとしては主人公側に都合の良い展開が多いのが気になったところはありますが、テロリストたちによる世界的危機という状況と、「屋上部」で保たれているある種の日常というか、平穏さとの比較がうまく引き立っているという印象がありました。

メディアに踊らされない、心のどこかにそうした確たるものを持っている人々に、個人的に惹かれるというのもあるかもしれません。ただ「お前、本当に高校生か?」と思ってしまうところもチラホラ(笑)。
八方美人男 |  2010.06.06(Sun) 17:26 |  URL |  【コメント編集】

★銃弾が降り注いでも

「日常」は、続いていくのかも知れませんね。
突っ込みどころは、まあいろいろありますが(笑)、設定はおもしろかったです。
最近のメディアのあおり方に、危うさを感じているところです。ほんとうに、自分の見ている物が世界のほんの一部分なのだろうと思います。
>高校生か?
ふふふっ。それ、わたしも思いました。
yui |  2010.06.06(Sun) 20:45 |  URL |  【コメント編集】

★伊藤計劃

yuiさんやくらさんが読んでいらっしゃるのがとても嬉しいです。

もう一周忌も過ぎてしまったのが信じられない。同時にまだ新刊が出るような気がして仕方がなかったり。

三人称には拭い難い違和感があるそうで、一人称でしか書かない作家でしたが、三人称(一人称視点ではない絶対?三人称)で書かれたものをいつか読んでみたかったとも思います。
きな |  2010.06.07(Mon) 13:26 |  URL |  【コメント編集】

★発信地は~

伊藤計劃。きなさんが発信地でしたか~(^^)
2作しかないのが、とてもとても残念です。もう1作はゲームだったので、それは読めないと諦めました。
きりりとした思考が魅力です。こういう作家はなかなかいませんよね。
複数の視点での作品も、おもしろいでしょうね。
こういう作家と出会えるのが、うれしいです♪
yui |  2010.06.07(Mon) 20:31 |  URL |  【コメント編集】

★じつは隠れファンでした

食わず嫌いをしていて、でもふと「虐殺~」を読んだら内容も文章もものすごく好みで。「見つけたー!」と思いました。でもそれからほんの何カ月かで訃報を聞くことになってしまったのです。
亡くなってからは、かえって言いにくくなってしまって。
だから私が発信地というわけではないのです…でもそれだからこそこうして読まれていくのが余計に嬉しいというか。

ゲームノベライズのもう一作ですが、私もゲームをしないので不安だったのですが大丈夫でした。もちろん、ゲームをしていれば気付く細かないろいろはあると思いますが。

「あとがき」に書かれた、伊藤計劃のこのゲーム世界に対する思い入れとノベライズにあたっての覚悟。それに呼応する形で書かれたゲームデザイナー小島秀夫の文庫解説。そこにもまた「物語」がありました。
機会がありましたらぜひ!
きな |  2010.06.07(Mon) 21:40 |  URL |  【コメント編集】

★そうでしたか~

隠れファン。それはすてきな表現ですね(^^)
読み始めてから亡くなるのは、辛いでしょう。どんなにか、次に作品を書きたかったことか・・・。
ゲームノベライズ。こちらも大丈夫でしたか。それなら、わたしも読んでみます。ありがとうございます。

東京駅の本屋さんでは、平置きに並んでいました。「虐殺・・」
話題性でしょうか。まあ、先日、その横では「ワンピース」の特設場販売もしていましたが(笑)
駅本屋さんも、がんばっているのですね。
yui |  2010.06.08(Tue) 20:14 |  URL |  【コメント編集】

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