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(No.3664)  藤谷治「アンダンテ・モッツァレラ・チーズ」/ほしおさなえ「オレンジの陽の向こうに」/山本弘「まだ見ぬ冬の悲しみも」

2011.05.22 (Sun)



雨の予報でしたが、晴れて風がさわやかです。
窓のレースのカーテンが揺れるのが、好きです。穏やかなささやかな日常の美しさでしょうか。(午後から雨になりました)

先週の3作。
藤谷治「アンダンテ・モッツァレラ・チーズ」
ほしおさなえ「オレンジの陽の向こうに」
山本弘「まだ見ぬ冬の悲しみも」


藤谷さんのデビュー作です。全身タトゥの女・由果はクセ者揃いの同僚たちと車通勤をしています。どれだけバカで笑える話をネタとして供せられるかに、命をかけて大笑いをして車中を過ごしていたのです。でもタトゥ偏愛営業部長が関わって事件が起きます。まるで漫談のようにテンポよく、疾走します。好き嫌いが別れる作品だと思いますが、生きていることの実感を素直に味わえます。

ほしおさん。同じ部屋にいてすれ違う二人。パラレルワールドのような出だしがおもしろいのですが、なんとか不思議と現実との整合性をつけようとして、ありえない、それでいて当たり前過ぎる結末になったのが惜しいです。

山本さん。短編集です。時間交換によって6カ月前の世界へ向かった男が見たのは、すべてが燃えあがりあらゆる生命が死滅した終末のパノラマでした。タイムトラベル実験の哀しい過去、あるいは未来の、なんという絶望的な世界でしょう。わずかな救いはあるものの、作者は人間に絶望しているようにも見え悲しいです。

「Book」読書日記に、感想をアップしましたので、見てくださいね~♪

(写真:コオニタビラコ=小鬼田平子:草地の片隅に、ひっそりと、けれどちゃんと自己主張をしている小さな花です:公園)
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