2017年10月 / 09月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫11月

(No.4082)  新城カズマ「サマー/タイム/トラベラー(1)」/スコット・ウォルヴン「北東の大地、地上の西」/有川浩「ヒア・カムズ・ザ・サン」

2012.02.12 (Sun)



バレンタイン・チョコの話題が目につきますね。高級チョコも、義理チョコも、自分へのご褒美チョコもありでしょう。逆チョコというのがおもしろいと思います。ホワイトデーのクッキーよりいいかも知れません。これもまた、お菓子メーカーの作戦でしょうか。

先週の3作。
新城カズマ「サマー/タイム/トラベラー(1)」
スコット・ウォルヴン「北東の大地、地上の西」
有川浩「ヒア・カムズ・ザ・サン」


新城さん。高校に通う卓人たちは嫌なマラソン大会を走り、ゴール直前で、幼馴染みの悠有は、3秒間、未来へ時空を跳んだのです。そこから高校生5人は、「時空間跳躍少女開発プロジェクト」を開始します。無数の時間SFを分析し、県道での跳躍実験に夢中になりました。
本好きで早熟な高校生たちが、喫茶「夏への扉」に集まって繰り広げる想像力の世界がなんとも魅力的です。SFのタイムトラベル物を読みあさって資料作りをするなんて、楽し過ぎます。こういう人間関係を持てたらどんなにいいでしょう。シリーズ第1作です。

ウォルヴン。伐採場に仕事を見つけた男は、毎日チェーンソーを手に木と闘っています。プロデビューを予定する賭けボクサーと、対する腕っ節自慢の酔っ払いの戦いになけなしの金を賭けるなか、試合が始まります。チェーンソーの鋭い響きが切り裂く森の空気や、男たちの呼吸音まで聞こえてくる描写が、容赦なく行き詰まった状態の彼らを浮き上がらせていきます。絶望寸前からどん底から這い上げる先に、かすかにでも希望が見えるのであればいいのですが、読んでいて気持ちが重くなりました。

有川さん。真也は会社の同僚のカオルとともに、アメリカから20年ぶりに帰国したカオルの父・白石を迎えに成田空港へ行きます。白石はハリウッドで映画の仕事をしていると言いますが、幼い頃から品物や場所に残された人間の記憶が見える真也の目には、全く違う景色が見えました。多作で人気のある作家なので、ムラはあるでしょう。ちょっと肩すかしをくらった感じ、と言っては酷でしょうか。

「Book」読書日記に、詳しい感想をアップしましたので、見てくださいね~♪

(写真:コウヤボウキ=高野箒-花後 :ピンクのパフが、春の訪れをひと刷毛するようです:公園)
関連記事
09:08  |   |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

*Comment

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示
 
 | BLOGTOP |