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(No.4144)  ジャック・カーリイ「毒蛇の園」/高野和明「グレイヴディッガー」/柚月裕子「最後の証人」

2012.05.06 (Sun)



故郷の桜は、あいにくの雨でした。
でも、7分散りの染井吉野と、散り落ちた花びらのめくるめく美しさと、古木の見事な剪定と立ち姿に圧倒されました。枝垂れ桜がはっとするほど美しく、寒緋桜や大島桜、八重桜などたくさんの種類の桜の饗宴でした。

先週の3作。
ジャック・カーリイ「毒蛇の園」
高野和明「グレイヴディッガー」
柚月裕子「最後の証人」


カーリイ。刑事カーソンの前に積み重なる死をつなぐ壮大・緻密な犯罪計画を、暴くことができるのか。スリリングです。テンポ、切れ味、ブラック・ユーモアがいいですね。豪族が街を支配するお金の力を否応なく見せつけられ、醜悪さが象徴的です。だからこそ、刑事たちの正義がささやかですが芯となって生きてくるのでしょう。

高野さん。中世の魔女裁判期の殺人鬼「グレイヴディッガー」をまねた、連続殺人事件。ワルの八神は今までの悪行を反省し、初の人助け「骨髄提供」をするため、八神はカルト集団や公安警察の手をかいくぐって必死に逃げ病院へと向かいます。都内縦断の長い旅です。
超人的な逃走は、あり得ないと思いながらも、ぐいぐい引きつけられます。都合のいい背景や設定が相変わらずですが、楽しめます。映像描写がうまいと思います。公安の真の闇も見せてほしいところです。

柚月さん。刑事事件専門の弁護士・佐方に、かつて在籍した地検の所在地での殺人事件の弁護依頼が舞い込みます。物的、状況証拠ともに、依頼人が犯人に見えますが、その裏に何かあると佐方は動きます。
最初の布石や審議シーンの伏線で、犯人も背景も見えてしまいました。検察側の立場が少し新鮮だったのと、引きつけて読ませる力は相変わらずあるので、読んでしまいましたが、読み続けるかどうかは次作のでき次第になりそうです。

「Book」読書日記に、詳しい感想をアップしましたので、見てくださいね~♪

(写真:桜の古木が堀に大きく枝を伸ばし、最後の美しさを見せています。散り落ちた花びらは園内を埋め尽くしていました:弘前公園)
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