2017年08月 / 07月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫09月

(No.4198)  森谷明子「七姫幻想」/板倉俊之「トリガー」

2012.07.08 (Sun)



昨日は雨の七夕でした。残念ながら星空は見えません。
日中に小公園で子どものイベントがありました。臨時のブルーベリー摘みは、鉢植えをたくさん並べて行っています。摘んだばかりのブルーベリーの販売もあり、パック入りのを2個買いました。蛍鑑賞会は夕方からの予定で、仮設釣り堀ではザリガニ採りがあります。賑やかな声が上がっていました。こういう楽しみもいいですね。

森谷明子「七姫幻想」
板倉俊之「トリガー」


森谷さん。平安朝の時代に、こんなに惹かれるとは思っても見ませんでした。七夕の織姫には、秋去姫、朝顔姫、梶葉姫などいくつもの時代を反映した七つの名前があるそうです。神代の大王の怪死をめぐる幻想的な第一話から、江戸時代の禁忌の愛を描いた最終話まで、遙かな時を隔てた女たちの甘美な心が語られます。
小さな事件や不思議なできごとの謎が、しっかり考える女性たちによって明かされていきます。不思議は不思議のままで受け入れる、納得の仕方もあるのですね。したたかに生きる女性像が織りなす物語は、幻想的で哀しく美しく、織姫らしい雰囲気で、引き込まれます。さりげなく清少納言など文人たちが登場して、はっとさせられます。

板倉さん。2028年、日本は王政が敷かれ、射殺許可法の下に各都道府県に1名ずつトリガーを配置します。拳銃を手にトリガーが「悪」を裁き、その行為は法的に処罰されません。けれど身近な『悪』を片っ端から撃ち殺すものや、任期中に一人も撃たないものもいるなどの問題が起こります。犯罪が減らないなどの世論の批判を受け、新たな国王が誕生します。
体言止めの多用は想像を阻まれますが、ライトで切れがいい文章です。 「悪」の定義は様々で、私怨かと思われる判断もまた人間の「悪」でしょう。新国王の出した法が皮肉ですね。悪を取り締まる難しさはわかりますが、やりきれなさも残ります。

「Book」読書日記に、詳しい感想をアップしましたので、見てくださいね~♪

(写真:ヒゴタイ=平江帯:幻の花のひとつで、数年前のお気に入りです:植物園)
関連記事
08:40  |   |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

*Comment

yuiさん、平安時代に惹かれるというのは、平安時代の女性の地位がけっこう
高いところがあったということでしょうか?

日本の文化が始めて花開いたときで才能ある女性が次々現れましたよね。

ずいぶん昔、学生時代になるのですが、京都で平安時代の衣装展というのを
みました。女官の夏の衣装なんかシ-スル-でとってもエロチックで驚きました。
そのときの解説では、平安時代は性についてもおおらかな時代だった(現代と
比べて)とお聞きした記憶があります。

メ-ルいただきました。ありがとうございます♪
えんてつ |  2012.07.09(Mon) 13:50 |  URL |  【コメント編集】

もちろん一部の人たちとは言え、文字や物語が生まれた時代が興味深いです(^^)。
女性の地位はどうなのでしょうか。
そうですね。かなりおおらかだとは言えるかも知れません。同時に感情はかなりストレートで、呪ったりしますし、その辺りは怖いところもあります。
現実的には飢えと疫病で路地に死体が転がっていたのですから、大変な時代ではあったかと思います。

こちらこそ、その節はよろしくお願いいたします♪
yui |  2012.07.09(Mon) 21:04 |  URL |  【コメント編集】

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示
 
 | BLOGTOP |