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(No.4289)  ダニエル・アラルコン「ロスト・シティ・レディオ」/朱川湊人「満月ケチャップライス」

2012.11.18 (Sun)



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昨夜は、どしゃ降りの雨が通過していきました。
日中は小雨程度でしたので、早めに外出して正解でした。気象予報の降水確率がかなりの精度になってきたことを、実感しますね。

先週の2作。
ダニエル・アラルコン「ロスト・シティ・レディオ」
朱川湊人「満月ケチャップライス」


アラルコン。行方不明者を探すラジオ番組「ロスト・シティ・レディオ」パーソナリティーのノーマのもとを、小年ビクトルが訪ねてきます。ジャングルの村の人々がビクトルに託した行方不明者リストには、ノーマの夫・レイの名前があったのです。内戦状態の国で、ジャングルにある一七九七村は周囲から隔絶され、貧困な暮らしから都市部に脱出する若者は、二度と村に戻ってきません。
残された家族の思い、そして都市部でも幾重にも張り巡らされた監視網に囲まれた不自由な暮らしがあります。都市とジャングルを行き来していたレイが、捉えられた施設「月」の悲惨さに絶望したくなります。ノーマの思い、レイの行動、ビクトルの夢はどこにあるのでしょう。不安や闇に包まれた全体のダークな雰囲気でありながら、ラジオから流れる美しい声、雨の情景などが詩的に美しく、ささやかな希望を胸に残してくれます。

朱川さん。3人家族と、夜の仕事をしている母が連れて帰ってきたチキさんとの、奇妙な楽しい暮らしが始まります。モヒカン刈りで目立つチキさんは、冷蔵庫にある材料で抜群の味の調理が得意で、ギターも弾けるのです。中学生の進也は、怪我で足を引きずる小学生の亜由美への罪悪感で過保護にしていましたが、いつか心に安らぎを感じるようになります。
チキさんの怪しい行動を理解できないまま、宗教団体に巻き込まれそうになる亜由美を、進也たちは必死に取り戻そうとします。日常から一歩踏み越えそうになる危険を描きながら、明るいタッチで家族の大切さを感じさせてくれます。母親の心の深さと断固とした線引きが魅力的です。人間を一面的に描かず、様々な事情や感情や揺れ動く心を浮き上がらせていく姿勢がいいですね。奇妙なネーミングの家庭料理がおいしそうで、作ってみたくなります。

「Book」読書日記に、詳しい感想をアップしましたので、見てくださいね〜♪

(写真:コダチダリア=木立ダリア:別名=皇帝ダリア:4mの高さから、見下ろす「皇帝」の気品にいつも首が痛くなります:公園)
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*Comment

こちら今日は不思議なお天気でした。
真っ青な空が一変して雨空へと・・・・それの繰り返しでした。

皇帝ダリア、すごいですね。
我家の皇帝さんも咲きました。まだ数輪です。
えんてつ |  2012.11.18(Sun) 23:18 |  URL |  【コメント編集】

まさに「秋の空」の急変でしょうか。
こちらも1日の中での変化が大きいです。寒さも一段と進み、そろそろダウンジャケットの出番になりそうです。

皇帝ダリア。あちこちの公園で見かけるようになりました♪
話題になりやすいからかも知れません。
yui |  2012.11.19(Mon) 20:06 |  URL |  【コメント編集】

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