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(No.4337)  伊藤計劃×円城塔「屍者の帝国」

2013.01.20 (Sun)



大寒です。朝の気温0度近くは、続いています。
青空だけは気持ちを明るくさせてくれますが、マスクをしていても風は冷たいです。洗濯物を取り込むとひんやりして、室温まで戻してから仕舞います。

先週の1作。伊藤計劃×円城塔「屍者の帝国」
19世紀末、霊素の存在が発見され、死者にそのソフトをインストールした「屍者」たちは、労働用から軍事用まで幅広く活用されていました。「屍者軍」対「人間軍」は、新たな「屍者」を作り出してしまうのです。英国諜報員ジョン・ワトソンは、密命を受け軍医としてアフガニスタン奥地の「屍者の王国」へ向かいます。
伊藤計劃の未完の絶筆(冒頭30ページ)が、盟友・円城塔に引き継がれて、新しいSFとして発刊されたものです。「屍者」が使役されている光景は、異様でありながら合理的でシステム化されたものにも思えます。人間というのは、地球を滅亡さえもたらすほど、あらゆるものを利用して生きていく存在なのだと、改めて思い知らされました。ストーリーの流れやラストの展開は、SFならではのおもしろさがあります。
ただ伊藤計劃ではなく、円城塔の作品だとどうしても感じてしまいました。人間のアイデンティティとは何か、意識を研ぎ澄ませた明確な強い意志と構成力、論理の組み立て、文章、胸に痛い読後の哀しみの感情はありません。やはり伊藤計劃は亡くなってしまったのです。

「Book」読書日記に、詳しい感想をアップしましたので、見てくださいね〜♪

(写真:マホニア・メディア "チャーリー":黄色の花穂が、明るい春を感じさせます:公園)
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