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(No.4342)  吉永南央「名もなき花の」

2013.01.27 (Sun)



昨年末、新宿御苑温室の改築が終わり、オープンしました。
すぐにでも見に行きたかったのですが、体調がまだだめです。春、花が咲き出す頃には園内も、温室もきっときれいなことでしょう。暖かくなるのが待ち遠しいです。

先週の1作。
吉永南央「名もなき花の」
紅雲町で、コーヒー豆と和食器の店「小蔵屋」を営む草(そう)は、常連たちの話から、コーヒーを仕入れる珈琲商会が、紅雲町に出店を計画し二代目の若手女性社長・令が動いていると知ります。意欲だけで危なかっしい新聞記者の萩尾と、草のコーヒーの師匠の寺田。友人の由紀乃。萩尾の民俗学の師匠・勅使河原先生の論文盗用疑惑と、その娘の美容師・ミナホたちも絡むやっかいな問題が起きるのです。草の長く生きた経験から、機転と気配りで少しづつ解決へと向かって動き出します。

いつになく心に屈託を抱えて気が重くなっている草は、思いがけない忘れ物をしたり、シリーズの間に確かに年齢を重ねているように思えます。小さな街で静かに生きていくために、絡み合う人の心を感じ読み取り、気付かれないように手を打ち、傷を残さない方法を見出す姿に、ほっと胸を撫で下ろします。草の娘さんの年代と思われる作者の、老女を描く筆に心を洗われます。

「Book」読書日記に、詳しい感想をアップしましたので、見てくださいね〜♪

(写真:ホウカンボク=宝冠木:フリルの間にシベが見え、おしゃれなスカートのようです:公園温室)
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