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(No.4379)  前川裕「アトロシティー」/緒川怜「サンザシの丘」

2013.03.17 (Sun)



フィギュアスケートの世界選手権の男子は、羽生結弦選手が4位、高橋大輔選手が6位、無良崇人選手が8位でした。
四大陸世界選手権のあと風邪、そのあと膝を痛めて体調が悪いまま出場した羽生選手が、痛みをこらえての演技に気丈な強い意思を感じ、困難なときの対応などまた成長した姿を見たように思いました。2位のテン選手は完璧な演技でした。2回の転倒と連続のジャンプミスがあったにもかかわらず1位のチャン選手は、地元大会とは言え採点が甘過ぎるでしょう。女子はきょうがフリーの演技が楽しみです。

先週の2作。
前川裕「アトロシティー」
緒川怜「サンザシの丘」

前川さん。ジャーナリスト・田島は、続発する詐欺的な訪問販売と押し込み強盗殺人、若い母娘餓死事件、極悪な拉致監禁殺人犯人たちの反省の色のない少年などの取材を続けていました。けれど顔の見えない犯人たちから、田島の家族への脅しがかけられ、動機も手口も不明の奇怪な事件の、渦中に巻き込まれていくのです。
一見よくある事件のようでいながら、通奏低音が鳴り続けるような不気味さに引き込まれていきます。キャラ立ちに多少の不足はあるものの、おもしろいです。表情のわずかな変化から心の動きを捉える視点が鋭く、見えるもののありがちな姿形から、見えない闇の存在を浮かび上がらせるのに成功していると思います。次作でさらに独特の世界観が広がることを期待したいです。

緒川さん。一人暮らしの女性殺人事件を追う、義憤を胸に秘めた刑事は、住民票の不正操作をした中国残留孤児二世の犯人に迫ります。犯人の過去は戦後日本がまだ精算していない「現実」を浮き彫りにするものでした。
日本人でもない、中国人でもないアイデンティティの揺らぎを感じながら生きる男の姿を、刑事の目から描いていきます。国籍問題を軸にしたかったのか、受けた虐待や待遇の実態を訴えたかったのか、あるいは刑事の執念を描きたかったのか、どこにも熱さを感じさせませんでした。知識を使って小説を書いているけれど、何かが欠けているように思えます。あるいは書くことから目を背けているものがあるのかも知れません。

「Book」読書日記に、詳しい感想をアップしましたので、見てくださいね〜♪

(写真:オカメザクラ=おかめ桜:小さな花びらがいとおしいです:公園)
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*Comment

男子はやはり羽生選手を中心とした形になるでしょうね。
水泳の北島選手と同じで、高橋選手には悪いですが若手の台頭はいつの時代
にも期待の姿です♪

おかめ桜というんですか~可憐ですね、初めて見ました!
えんてつ |  2013.03.18(Mon) 12:21 |  URL |  【コメント編集】

羽生選手のファンとしては、目を離せません(^^)
世界的にも若い世代の勢いが、すばらしいです。高橋選手に4回転2回は難しいでしょう。でもそのほかの技術で頑張ってほしいです。

おかめ桜。小さな桜で、かわいいですよ〜♪
時間的に難しいとは思いますが、新宿御苑のたくさんの桜の種類と花の見事な様子を是非一度見にいらしてください。
yui |  2013.03.19(Tue) 09:20 |  URL |  【コメント編集】

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