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(No.4410)  マーセル・セロー「極北」

2013.04.29 (Mon)



連休の図書館は、静かでした。
いつもは子どもたちの姿があるコーナーに、数名いる程度です。きっと、家族旅行でしょうね。大人の来館者も少ないです。ネット予約していた2冊を借り受けました。駅周辺や公園は混雑していました。近場で手軽な時間を過ごすのも、いいですね。わたしは紫外線を避け、早々に部屋に戻りました。

先週の1作。
マーセル・セロー「極北」
セロー。かつて開拓に夢を持って家族で入植したシベリアの地は、雪が全てを包む廃墟となっていました。生き延びたメイクピースは墜落した飛行機を目にし、故郷への旅に出る決意をします。途中のわずかな居住地や部族の集落を過ぎると、基地と呼ぶ集団がありそこで囚人にされてしまいます。ゾーンと呼ばれる放射能に汚染された地帯から、部品を運ぶ仕事に就かされます。その中で青く光るフラスクを手に入れ、脱走するのです。
緊張感のある極寒の描写と、取り残されて生きているメイクピースの生々しい命をつなぐ行動に引き込まれていきます。けれど、あくまでも架空の放射能と細菌兵器で汚染されている都市は、書き割りに過ぎません。ときどき訳者・村上春樹の斜に構えたきどりがふっと見え、悲惨さも現実感が薄くRPGゲーム的な展開に感じてしまったのが残念です。

「Book」読書日記に、詳しい感想をアップしましたので、見てくださいね〜♪

(写真:タチイヌノフグリ=立ち犬のふぐり:2、3mmの極小の花を、初めてのマクロ撮影成功です:市内公園)
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*Comment

★感想拝読

しました。私はいわゆる「世紀末」的な小説、という触れ込みで手にとった作品でしたが、世紀末というよりは、文明から孤立してしまった世界という印象が強かったのを覚えています。

そういえば訳者が村上春樹なんですよね。言われて私も「そうだった」と思い出したのですが(笑)、気になる人は気になるのかも、とふと思いました。
八方美人男 |  2013.04.29(Mon) 17:58 |  URL |  【コメント編集】

★刷り込まれて

そもそも世紀末ではありませんでしたね(^^)
野性的に生きるなど、決してできないわたしなので、真っ先に死んでしまうだろうと。

村上氏。初期作品で文体が目に刷り込まれているので(笑)、何度か、作品から引きはがされてしまいました。他の訳者で読みたかったです。
yui |  2013.04.30(Tue) 08:34 |  URL |  【コメント編集】

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