2017年06月 / 05月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫07月

(No.4433)  川瀬七緒「シンクロニシティ」/日明恩「やがて、警官は微睡る」

2013.06.02 (Sun)



昨日は一日ほとんど寝ていました。
朝起きると激しい頭痛とだるさ。平熱35.8度が37.5度まで上がり、血圧計も148-97といつもより+20高く、脈拍が110と異常な早さでした。吐き気やめまいがしたら脳疾患だろうと思い、そのときは救急車を要請するつもりでした。少量ながら食事も摂れ、悪化はしませんでした。腰痛の薬を数種類飲んでいるので、これ以上は内科に行っても医師も困るだろうと、ひたすら寝ることにしました。頭痛と腰痛は苦しかったです。
今朝は熱も血圧も通常に、脈拍は80まで下がったので大丈夫でしょう。風邪だったのか、前日の鍼治療の変更のせいだったのかはわかりません。とりあえず、ほっとしました。

先週の2作。
川瀬七緒「シンクロニシティ」/日明恩「やがて、警官は微睡る」
川瀬さん。東京・葛西のトランクルームから女性の腐乱死体が発見され、捜査一課の岩楯警部補は、月縞刑事と捜査に乗り出します。損傷が激しく、検屍で判明したのは手足を拘束されての撲殺で、殺害現場が他の場所という2点だったため、起用した法医昆虫学者の赤堀涼子は、ウジの繁殖状況などから即座に死亡推定日時を割り出し、また殺害状況までも推論します。さらに彼女の注意を引いたのは、現場から発見された「サギソウ」という珍しい植物の種でした。
虫の描写がさらりとしているので、読み手としても慣れてきました。警察と法医昆虫学者が、がっちりと組んでの捜査は、前作より視界が広がり全体的なバランスもよくなったと思います。地道な捜査を丹念に潰していく先に見える、臓器移植の壮絶な現状は、人の心をそこまで追い込むのかと息を飲むものがあります。次作も楽しみです。

日明さん。横浜みなとみらいに新規オープンしたホテルで立て篭もり事件が発生します。犯人は謎の多国籍グループで、20階のVIPフロアを急襲し、絵画取引をしていた客たちにある要求を突きつけます。周辺の携帯基地局も爆破され、異常な事件の連続に警察も大混乱に陥ります。非番でホテルに居合わせた警視庁刑事・武本は、新人ホテルマンの西島とともに館内を逃げながらも、かつての上司で潮崎警視と連絡をとり、進めていきます。
作者の警察小説の3作目です。2作目で大きく構成力が出て、今回の作でスピード感やアクション感が大きくなりました。450ページの長編を引きつけて読ませる、強靭な意志と筆力、そして人間に向ける目線の深さがあります。警察の仕事への、正義への、内面に向けての真摯な問いかけと信念があります。仕事に対する真っすぐな姿勢を、読ませてくれました。

「Book」読書日記に、詳しい感想をアップしましたので、見てくださいね〜♪

(写真:ギンラン=銀蘭:木陰にひっそりと立つ、気品のある花です:公園)
関連記事
10:31  |   |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

*Comment

ましになられたようで少しほっとしました。
いろいろ考えることがあるでしょうが、万が一のこともあるので
救急車は早めの要請が安心かと思います。

そういうわたしもたびたび右目の網膜から出血があって、右目の視界にモヤが
かかります。朝の血圧が高いのか、とにかく血圧の変動が引き金になっている
ようです。

銀蘭 初めてです。
えんてつ |  2013.06.03(Mon) 12:33 |  URL |  【コメント編集】

★ご自愛ください

体調落ち着かれましたか?自分でコントロールできない症状は辛いですよね。お大事に。

『やがて、警官は微睡る』、スピーディで面白かったですね。映画のような見せ方をかなり意識しているなと思いました。「人間に向ける目線の深さ」とは仰る通りだと思います。人の造形に厚みがありますよね。仕事に対して、生き方に対して、何が正しいのかということを真摯に書こうとしていると思います。
くら |  2013.06.03(Mon) 21:44 |  URL |  【コメント編集】

えんてつさん。ありがとうございます(^^)。
なにしろ家系の遺伝的には、脳梗塞や脳内出血、そしてガンのふたつを持っているのです。わたしは脳系かと思っているので、低血圧でふらついていた頃とは違うと認識を改めています。
今回は無事通過ですが、原因がまだわかりません。通院している病院で聞いてみます。

目の出血は怖いです!脳に最も近そうです。血圧にもご注意くださいね。

銀蘭。椿の根元に咲く、10〜15cmの小さなものです。木陰の目立たない場所の、きれいな花です♪
yui |  2013.06.04(Tue) 08:46 |  URL |  【コメント編集】

くらさん。こんにちは。
初めての症状とか、勝手に薬を飲めないので、どうしようかと思いました。幸い一日で落ち着いてくれたので、ほっとしました。ご心配をありがとうございます(^^)。

『やがて、警官は微睡る』。警察ものの1作目があまりよくなかったので読み止めていたのですが、くらさんのレビューで2作目、本作と読んでみてよかったです。
やはり仕事に対する真摯な姿勢は、愛情と呼べるかと思いました。こんなにちゃんと仕事を考えている人を描く作家は、少ないように思います。
最近は映画化ありき、の作品を書く作家が増えているように思います。映像文化育ちの台頭かも知れませんが。
yui |  2013.06.04(Tue) 08:55 |  URL |  【コメント編集】

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示
 
 | BLOGTOP |