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(No.4443)  中山七里「切り裂きジャックの告白」/髙橋秀実「男は邪魔!」

2013.06.16 (Sun)



しっかり梅雨ですね。
湿度が高いと、洗濯物がどこか湿り気が残る気がします。ほとんど使っていない使用歴14年目の乾燥機を回しました。自動切断スイッチが壊れて、いつまでも終わりません。タイマーを掛けて20分で強制終了させます。からりとして気持ちがいいです。

先週の2作。
中山七里「切り裂きジャックの告白」
髙橋秀実「男は邪魔!」

中山さん。深川警察署の目の前で、臓器をすべてくり抜かれた若い女性の無残な死体が発見されます。「ジャック」と名乗る犯人からテレビ局に声明文が送りつけられ、マスコミが扇情的に報道し世間が動揺するなか、第二、第三の事件が発生します。警視庁捜査一課の犬養隼人たちの捜査で、被害者が同じドナーから臓器提供を受けていたことが明らかになります。犬養は、自身も臓器移植を控える娘を抱え、刑事と父親の狭間で揺れながら犯人を追い詰めていきます。
すっかり警察小説の本道を走り出した中山さん。設定、構成、切迫感、どれもうまいです。人物像にも工夫があり、ぐいぐい引きつけられて読みました。臓器提供した側の親族の心境を、いままで考えたことがなかったので新鮮でした。脳死状態での臓器摘出の、臨場感に震えます。日本的な心理なのでしょうか。提供を受けた側の、心理やメンテにも初めて思いが至りました。自分の親族でドナーカードを持っていたら、と考えさせられます。

髙橋さん。「25年にわたって私はインタビューを続けてきたが、今更ながら思うのは、男に訊いても埒が明かないということである。話をしても何ひとつ解明しない。早い話、男はひとりよがり。ひとりよがりがひとりよがりを競るように社会をつくってきたから、日本は、いつまでも埒が明かないのではないだろうか。」
作者の文章の引用です。日頃の感想を書くにしてもあまりにも漠然として、笑ってしまうしかない独り言に聞こえてしまいます。一人の男の言葉として、女の一面を捉えたものに過ぎないとは思います。心療内科の海原医師の「強者の男の子はまわりが彼のことを察してくれる。弱者の女の子は常にまわりを察し、自分のことを察してもらえるよう一生懸命表現する。」
ズバリと決断する女性。結論を出せない男性。などなど、いまさら気がついたのかと思うけれど、この視点で書いた著者はいないでしょう。女性が読むと多少は溜飲が下がります。それでも現実的には社会を動かしている男だという暗澹たる状況に、一条の光が一瞬差し込んだ気はします。物足りないので、他の著書も読んでみます。

「Book」読書日記に、詳しい感想をアップしましたので、見てくださいね〜♪

(写真:ユキノシタ=雪の下:放っておくと増殖してしまいますが、かわいい花に免じてあげましょう:公園)
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*Comment

おひさ〜
いろいろあるみたいで、元気をわけてあげたい〜!
ジャカランダ。見たことないけど、繊細ですてき
またときどきオジャマに
花苑 |  2013.06.18(Tue) 15:30 |  URL |  【コメント編集】

花苑さん。こんにちは〜。お久しぶりです(^^)。
ご心配をありがとうございます。少しづつ体調はいい方向になっていますので。それでも分けていただけるなら、少し元気をください♪
ジャカランダ。繊細に見えましたか・・・。本当は南国のパワフルな花なのです。次に青空のときに会えたら、うれしいです。
yui |  2013.06.18(Tue) 17:07 |  URL |  【コメント編集】

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