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(No.4453)  堀川アサコ「幻想郵便局」/髙橋秀実「素晴らしきラジオ体操」

2013.06.30 (Sun)



梅雨空だから、なんとかしのげるのではないでしょうか。
これが春からいきなり夏に移行したら、とても10月までは体が持ちません。水不足もあるでしょう。もう7月です。そろそろ梅雨明けが近いかも知れません。明ける前には、ベランダの遮光ネット張りの作業があります。

先週の2作。
堀川アサコ「幻想郵便局」
髙橋秀実「素晴らしきラジオ体操」

堀川さん。就職浪人中の安倍アズサは、山の上の小さな郵便局でアルバイトを始めます。優しい赤井局長にほっとします。アズサは郵便物を預かる仕事でしたが、「功徳通帳」を記帳するお客さんが個性的だったのです。怨霊の真理子さん、オジサンでオネエ言葉の青木さん、大富豪の「大奥様」の楠本さん。翌日「辞職願」を出そうとしても電話は通じず、どこからもFAXもできず、ATMで現金を引き出すと郵便局からの給与の振込みがありました。
ゆるゆると受け入れてしまう、不思議な世界が美しく、キャラがアニメのように際立っています。探し物は郵便局と神社との土地にまつわる、木簡に書いた起請文で、みんなで探しまわります。すべてが夢の世界のように優しく、はかなく、哀しく、結末も余韻があっていいお話だと思います。ジブリアニメで映画で見てみたいと思いました。

髙橋さん。なぜラジオ体操はこれほど日本人に親しまれているのか。各地のラジオ体操会場に赴き、「ラジオ体操人」に著者は突撃インタビューをします。さらに誕生と変遷の歴史を調べるうちに、ラジオ体操の意外な側面が浮かび上がってきます。昭和という時代の風景と日本人の姿。アメリカの保険会社の体操普及運動。郵便局簡易保険との結びつき。日本放送協会が、昭和3年に始めたラジオ体操の放送。国民への広がり。軍国主義との結びつき。様々な種類の体操の出現。GHQの圧力をかわし、あの手この手で存続に尽力した人々。
ラジオ体操になんとなく感じていたことを、詳細によくここまで調べるものだと感心しました。いまでも毎日、録音ではなく生放送されていることに驚きました。どことなく感じていた、胡散臭さの正体も知りました。たぶんラジオ体操は、これからも続いていくのだろうと思いました。

「Book」読書日記に、詳しい感想をアップしましたので、見てくださいね〜♪

(写真:コマツナギ=駒繋:きれいな花と、ニセアカシアに似た葉が好きです:公園)
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