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(No.4472)  藤井太洋「Geme Mapper -full build-」

2013.07.28 (Sun)



相変わらずの暑さ、局地的豪雨、ダムの水位低下、矛盾だらけの日々ですね。

先週の1作。
藤井太洋「Geme Mapper -full build-」
拡張現実が広く社会に浸透し、フルスクラッチで遺伝子設計された蒸留作物が食卓の主役である近未来です。遺伝子デザイナーの林田は、L&B社のエージェント黒川から、遺伝子設計した稲が遺伝子崩壊した可能性があるとの連絡を受け、原因究明にあたるためホーチミンを目指します。現地のテップ主任とハッカーのキタムラの協力を得た林田が黒川と共に見た農場では、作物化けした稲と不気味なバッタが大量発生していたのです。

遺伝子工学と拡張現実が切り開いた、リスクとチャンスに満ちた世界が、繰り広げられます。200メガバイトの膨大な情報量のバッタは、地球を滅亡させる脅威であるとともに、問題解決の「ツール」でもあったのです。不確実な未来の世界を、人間を信じて「パンドラの箱」を開ける林田の決断と行動がすごいです。近未来のSFは好きです。拡張現実も映像として想像できるし、苦悩も人間的で一人一人がきちんと立っている姿勢がいいです。

作者は電子書籍の自己出版で、彗星のように登場し、コボ、キンドル両電子書籍ストアの、ジャンル別売り上げランキング1位を獲得したということです。本作は紙ベースにするために大幅な改稿が行われたと知り、ついにそういう時代になったのだと感慨深いものがあります。

「Book」読書日記に、作家ごとの感想があるので、見てくださいね〜♪

(写真:サギソウ=鷺草:お気に入りの写真です:公園)
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*Comment

遺伝子デザイナ-という職業は近未来には生れていると思います。
遺伝子のもとになるDNAは万物共通ですので、万物共融が可能です。
そうすると生物の種類の垣根が無くなることになりますね。

たった四種類の文字が二重ラセンに組み合わさって生物の設計図が
出来ているということは、一体どういう意味があるのでしょうか~
サギ草はたしかランの仲間でしたよね。
浅い発泡スチロ-ルを池に浮かべてサギ草を育てたことがありました。
えんてつ |  2013.07.30(Tue) 12:38 |  URL |  【コメント編集】

★Re: タイトルなし

日常の暮らしからは、まだ遠いと思われる 遺伝子デザイナ-。でも案外近いかも知れませんね(^^)
生物の設計図にどのような意味があり、人間や植物が存在したのか。深い世界ですね〜。

サギ草はランの仲間♪ 暑さの中、写真を撮りに行く、体力気力があったわずか数年前・・・。

> 浅い発泡スチロ-ルを池に浮かべてサギ草を育てたことがありました。
それはすごいですね。うまく育ちましたでしょうか。
yui |  2013.07.30(Tue) 16:29 |  URL |  【コメント編集】

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