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(No.4518)  宮内悠介「盤上の夜」/中山七里ほか「5分で読める!ひと駅ストーリー 夏の記憶 西口編」

2013.09.29 (Sun)



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秋晴れが続くと、つい窓ガラスが気になります。
浴室も、キッチンも、フロアも・・・。腰痛が治るまでは、我慢、我慢。でももう一年になるし、ちょこっとづつやろうかと思います。

先週の2作。
宮内悠介「盤上の夜」
中山七里ほか30名「5分で読める!ひと駅ストーリー 夏の記憶 西口編」

「盤上の夜」灰原由宇は四肢を失い、囲碁盤を感覚器とするようになった。一度は棋聖になった相田が、石を持てない由宇の代わりに打つ。若き九段の女流棋士の栄光と、その影となった男の奇異な盤上での緊張感漂う名場面が残される。・・「盤上の夜」
囲碁、チェッカー、麻雀、将棋、古代チェス。対局の果てに、人知を超えるものが現出する6編の掌編です。対局している時には、針1本が落ちても空気が変わるのがわかるほど、研ぎすまされた感覚と論理が集中すると言います。なんという、過酷な世界でしょうか。勝っても負けても、何を目指していくのかの自問自答が常にあります。由宇が最底辺から這い上がり、頂点を迎える短い栄光のときを、ジャーナリストの視点で深く寄り添い描いています。おもしろいですね。

「5分で読める!ひと駅ストーリー 夏の記憶 西口編」中山七里「盆帰り」から始まり、乾禄郎「死体たちの夏」で終わる、夏のショートストーリーです。季節柄か幽霊がテーマになっていたようです。いろんな立場の幽霊が、愛おしく思えてきます。人間臭く、まだ成仏できない幽霊たちの心の揺れが、さらりと描かれています。タイトルの通りのショートですが、全編を通して感じたのは、人間の生き方でした。心残りのない人生を生きる。なんと、難しい選択を常にしなければならないことか。それでも尚、残るかもしれないやり残したこと、あの人に言いたかったこと、そういうのが人生なのかも知れませんね。すべて満足して成仏するなどできないからこそ、人間なのでしょう。

「Book」読書日記に、作家ごとの感想があるので、見てくださいね〜♪

(写真:ミズヒキ=水引:2mmのお花の造形美。ツートンがきれい
   :ギンミズヒキ=銀水引:白を撮るのが難しい。揺れる、揺れる:公園)
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