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(No.4523)  深水黎一郎「美人薄命」/柴田よしき「貴船菊の白」

2013.10.06 (Sun)



フィギュアスケート「ジャパンオープン2013」。今シーズンが開幕しました。
男子は小塚選手は安定していますが、もっと観客・審査員に訴求する華が欲しいです。高橋選手は4回転ジャンプの成功が課題になりそうです。白の衣装は地味過ぎでしょう。女子の浅田選手は久々にアスリートの顔になり、自己ベストを記録しました。村上選手は乗り切れていませんでした。次の大会がどうなるか楽しみです。
一方、フィンランディア杯は、羽生選手が首位発進し、鈴木選手が2位につけました。羽生選手の美しい4回転をまた見られるのがうれしいです。
動画サイト。羽生選手

先週の2作。
深水黎一郎「美人薄命」
柴田よしき「貴船菊の白」

「美人薄命」大学の論文のフィールドワークとして、ボランティアをすることになった総司は、一人暮らしの老人宅に弁当を配達する仕事に着いた。様々な性格の老人たちと接するうち、家族を失い片方の目の視力を失い、貧しい生活を送る内海カエと話すようになった。出征で恋人を見送った想い出を胸に、ずっと一人待ち続けているというカエの昔語りを聞くようになった。特攻隊のように讃えられることもない、「アマガエル」と呼ばれたベニヤ板に貧弱なモーターを付けたボートで、敵の戦艦に体当たりしていったという。教科書では習わない話に、総司は自分の目標もなく生きている暮らしを振り替えさせる力があった。
アパートの火事に巻き込まれたカエを救出した総司は、カエからのとんでもない申し出を受けます。想い出話で知る歴史と、ぼんやりと大学生活を送っていた暮らしに活を入れられた総司は、人間の哀しさに涙します。女は死ぬまで女ということわざを思わせる、60年以上の世代の違うカエの描き方も見事です。深水さんの視点の確かさとユーモアも感じさせる作品です。

「貴船菊の白」秋になったら、いつかあなたが話してくれた、京都の紅葉を見に連れて行って・・・。亡き妻が語ったその地は刑事になって初めての事件で、犯人に自殺された因縁の場所だった。刑事を辞めた男が十五年ぶりに訪れたとき、そこに手向けられていた貴船菊の花束。白く小さな花は、思いもよらぬ真相を男に告げる。
美しい京都の風景や季節感を舞台に、七つのミステリがそつなくまとめられています。待ち時間が保たなくて、コンビニで購入した本です。こんなに毒のない世界を書いていたのかと、初期のトゲトゲした執拗な文章が印象に残っていたので意外でした。作家としてそこそこの辺りで長く書き続けていくことの大変さが、あるのでしょうね。

「Book」読書日記に、作家ごとの感想があるので、見てくださいね〜♪

(写真:ウメバチソウ=梅鉢草:繊細な造詣が気品を感じさせる、秋のお花です:ベランダ)
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