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(No.4581)  百田尚樹「永遠のゼロ」

2013.12.23 (Mon)



スケート全日本大会、すごい試合です。
きょうの女子FPで、オリンピック出場者が決まります。男子FSは羽生選手がまた強くなりました。GPFに続き、2大会で自己最高得点で優勝です。それでも演技後のインタビューに、自分の演技の不十分さを次の試合で成功させたいと、悔しがっています。町田・小塚・織田選手もがんばりました。高橋選手。怪我の状態で意地の演技を見せます。インタビューでは泣き顔を見るのがつらかったです。女子のSPは、全員が自分の力、思いを込めて滑りました。男女各3枠の出場者ですが、全員出してほしいと思いました。

先週の1作。
百田尚樹「永遠のゼロ」終戦から60年目の夏、出版社に勤める姉と一緒に健太郎は死んだ祖父・宮部久蔵の生涯を調べていた。「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い続けた久蔵は、戦闘機乗りとしては天才だが臆病者と言われたという。想像と違う人物像に戸惑いつつも、何人かの戦争を生き抜いた老人たちの話から、新しい人物像と戦争の構造が浮き彫りになっていくのを感じていく。祖母は招集直前に久蔵と結婚し、戦後にいまの祖父と再婚していた。

いくつもの戦争に関する本を読んできたわたしに取っても、最前線で知る「特攻隊」の別な面を知った衝撃的な作品でした。生存者が少なくなり語り継ぐ者も亡くなっている今、軍隊の細部の描写とともにその作戦を立て命令した上級幹部たちへの言及は的確です。さらには戦争をあおり立てたマスコミのペンの暴力へ批判もあります。軍隊は官僚組織と同様だという指摘は鋭いです。すさまじい戦場の描写と、心情の深さを、 取材という限られた方法で描いたものとしては、いい作品だと思います。いままで戦争を知らなかった読者層を、広げた功績は大きいでしょう。これをきっかけに、戦闘員、幹部、軍隊、米軍、原爆、天皇制などの、一人一人、ひとつひとつを、深く描いた作品を読んでくれたらいいですね。
映画を見るかどうかは、ある程度想像できるだけに微妙です。

(写真:コノフィツム"郡碧玉"&コノフィツム"鳩笛":ハートに黄色、ボタンにピンクの花が咲く。来年が楽しみです:ベランダ)
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*Comment

★八時間飛べる戦闘機「零戦」

『永遠の0』感想拝読しました。私はちょうど少し前に、零戦設計者である堀越二郎の『零戦』を読んだばかりということもあって、その比較という意味でも印象に残った作品です。

日本が生んだ戦闘機の性能面での凄さばかりが取り上げられるなか、宮部久蔵の「この飛行機をつくった人は、この飛行機に人間が乗ることを想定していたんだろうか」というセリフが重く心にのしかかってきます。
八方美人男 |  2013.12.25(Wed) 06:28 |  URL |  【コメント編集】

★防御力のなさ

ありがとうございます(^^)じつはずっと積本になっていたのです。戦争ものは苦手意識があったためです。
軽量化のために防寒、ガソリン部の防御壁の薄さ、最後にはガソリン不足で不純物を混ぜて飛ばす。レーダーがない!! 金属不足で不備だらけの機種が出てくる。戦闘機としてはひどいものですね。目標敵母艦に到達する前に、碌な飛行技術も教育されない若い戦闘員の姿と、小さな戦闘母船に撃ち落とされるシーンが幾重にも哀れでした。兵は一銭五厘で招集できる備品に過ぎません。
戦闘機乗員に焦点を絞った作品ですが、現代の青年たちにとって、歴史に過ぎない戦争のいくらかでも理解が広まったらいいですね。
yui |  2013.12.25(Wed) 10:08 |  URL |  【コメント編集】

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