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(No.4621)  野崎まど「舞面真面とお面の女」/山田正紀「火神を盗め」

2014.03.09 (Sun)



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染井吉野はいつ咲くのでしょうね。
寒い、寒い。そう言うのも飽きました。もう春にしましょうよ。

先週の2作。
野崎まど「舞面真面とお面の女」
山田正紀「火神を盗め」

「舞面真面とお面の女」工学部の大学院生・舞面真面(まいつらまとも)は、ある年の暮れに叔父の影面(かげとも)からの呼び出しを受け、山中の邸宅に赴く。そこで頼まれたこととは、真面の曽祖父であり、財閥の長だった男・被面(かのも)が残した遺言の解明だった。「箱を解き 石を解き 面を解け よきものが待っている」従姉妹の水面(みなも)とともに謎に挑んでいく真面だったが、謎の動物の面をつけた少女が現われたことによって調査は思わぬ方向に進み始める。

名前の通り「まとも」な思考回路をする大学院生・真面は、水面と一緒に開かない箱を開けるのに苦心し、巨大な石をどうしたらいいのか思案します。そこへユニークな面をつけたみさきは、尊大な態度で二人に接触してきます。わずかな違和感から真面が仕掛けた罠に、誰がどうハマるのか、ラストまでおもしろく読みました。根底の世界観の確かさを感じさせます。

「火神を盗め」最新鋭の原子力発電所・火神「アグニ」。日本の商社からセールス・エンジニアとしてインドへ出張していた工藤篤は、偶然「アグニ」のある秘密を知ってしまう。爆破装置を取り除く命令を受けたのは、日本の商社マン、しかも出世の望みを絶たれた落ちこぼれの会社員4人だった。相手はCIA特殊グループに中国情報部というプロ集団である。鍛えられた技術もなく、ついに追いつめられた主人公たちは、実行不可能な出来事に果敢に挑戦して行く。

普通にサラリーマンとして生きてきた4人が、世界を守るために動かざるを得ない立場に立たされる。銃の扱い経験もなく、泥縄式になんとかしようと必死に立ち向かう姿は、やはり「使命」感に突き動かされるサラリーマンなのです。それが功を奏して多少コメディタッチで、危機を脱する展開は楽しめました。「倍返し」はないけれど、底力を見せ読後感がいいです。

「Book」読書日記に、作家ごとの感想があるので、見てくださいね〜♪

(写真:①セラスチウム&雫
    ②早く咲かないかな〜〜:ベランダ)
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