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(No.4643)  沼田まほかる「ユリゴコロ」/乾ルカ「願いながら、祈りながら」

2014.04.13 (Sun)



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ビューティフル・サンデイという言葉がすとんと胸に落ちる、すてきな青空です。
わたしの花粉症はほぼ治まり、マスクから解放されました。次は本格的な紫外線アレルギーの、長い期間です。

先週の2作。
沼田まほかる「ユリゴコロ」
乾ルカ「願いながら、祈りながら」

「ユリゴコロ」亮介が実家で偶然見つけた「ユリゴコロ」と名付けられたノート。それは殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文だった。創作なのか、あるいは事実に基づく手記なのか。そして書いたのは誰なのか。謎のノートは亮介の人生を一変させるものだった。

手記の夢のようでいてリアリティのある描写に、引きつけられました。次第に両親や祖父母の、心の奥底を 覗いてしまい、現実の自分の存在がリアリティを失っていく亮介も、しっかりと描かれています。亮介の弟が現実的で冷静な人物像なのが、バランスを取っていました。おもしろい強烈に引かれる作家になったようです。何作か読んでみようと思います。

「願いながら、祈りながら」北の片隅に、ぽつんとたたずむ中学校分校には、一年生4人と三年生1人が学んでいた。たった5人でも、自称霊感少女もいれば、嘘つきな少年もいる。そこに赴任してきたのは、まったくやる気のない若い教師の林だった。けれど、やがて林は少年の嘘の痛ましい理由を知る。

よくある分校の中学生と本校との壁、自分を認めてほしい少女、嘘つきで場を救う少年のエピソードが、あまりにもよくあるふんわりとやさしいいいストーリーです。作者名を伏せて読むなら、新人作家のファンタジィという印象です。捻りも毒もないお話でした。乾さんがこの路線を進むなら、もう読まないかもしれないですね。軌道修正を願っています。

「Book」読書日記に、作家ごとの感想があるので、見てくださいね〜♪

(写真:①桜"イチヨウ"=一葉:淡いピンクに、中心の一葉がけなげ
   :②桜"シロタエ"=白妙:少し多きゆったりの花びらが、優雅です:公園)
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