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(No.4665)  藤谷治「世界でいちばん美しい」

2014.07.02 (Wed)



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久しぶりの読書感想を1作。
藤谷治「世界でいちばん美しい」
雪踏文彦。彼のことを親しみを込めて「せった君」と呼ぶ。語り手であり親友である作家・島崎も。小学校からいつもどこかぼんやりしているせった君は音楽にだけ執着し、音楽の英才教育を受けていた島崎が嫉妬するほどの才能を持っていた。中学、高校と違う学校に通った二人は、あまり会うこともなくなった。大きな挫折をしたばかりの島崎を、ある日偶然、目の前に現れたせった君のことばが救ってくれる。やがて彼がピアノを弾いている一風変わったバーで、一緒に作曲をするようになった。音楽のことしか考えていないせった君が、恋をし音楽にも変化が見られ始めた。そんな彼らの前に、せった君の恋人・小海のモトカレがバーに来るようになった。そして、事件は起こった。

思入れのある作者自身の経験が、大元にあるのでしょう。かけがえのない人、音楽が跡形もなく失われた激しい喪失感と自責の念が、胸に痛いです。少し雰囲気の違う特別な人物像はよく出ていますが、音楽の魅力が伝わってきにくかったのと、細かい事象を書き過ぎ冗長になってしまったのが残念です。ラストは展開も早く、よかったです。

「Book」読書日記に、作家ごとの感想があるので、見てくださいね〜♪

(写真:ブラシノキ①鮮やかな赤が、空に映えます
         ②白は隠れています:オーストラリア)
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