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(No.4679)  川瀬七緒「水底の棘」/美奈川譲「超特急便ガール!」/堀晃「バビロニア・ウェーブ」

2014.08.17 (Sun)



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夏休み、お盆休みも終わりですね。
まだまだ猛暑が続きます。楽しい思い出や、ほんの少しの幸せ感を胸に、また日常に戻りましょう。

今回は3作。
川瀬七緒「水底の棘」
美奈川譲「超特急便ガール!」
堀晃「バビロニア・ウェーブ」

「水底の棘」法医昆虫学者の赤堀涼子は、東京湾・荒川河口の中州で遺体を発見した。虫や動物による損傷が激しく、身元特定は困難を極めた。捜査本部の岩楯警部補と鰐川は、被害者の所持品の割柄ドライバーや上腕に彫られた変った刺青から、捜査を開始。赤堀は自分の見解を裏付けるべく科研から手に入れた微物「虫の前脚や棘」によって推理を重ねていった。

赤堀の強烈な個性感が相変わらずで、好感度です。岩楯と鰐川もキャラ立ちしています。どの手がかりからどんな展開になるのかが、楽しめます。虫嫌いのわたしが読めるのは慣れのせいでしょうか。川から海へと捜査が広がり、ラストは少し物足りなかった感じがします。悪が弱く、悪者に徹していない犯人像を、もっとえぐり出してほしいです。

「超特急便ガール!」情熱と勢いでOLから配達員への転職から2ヵ月。陶子は離婚した妻に引き取られた娘へのクリスマスプレゼント、夢のこもったデモテープ、二年遅れのチケットなどを届けることに精を出すが、自分は本当にここに必要とされているか、こここそが自分の場所だと思って仕事できているかと考え悩み始めたところに、新興IT企業からヘッドハンティングされる。

何のために働くのか、会社に何を求めるのか、会社の理念とは何か。3番目は会社は利益を上げるためですが、仕事への迷いはわかります。とりあえず走ってみなければわからない陶子に、やはり共感していまいました。

「バビロニア・ウェーブ」太陽系から3光日の距離に発見された、銀河面を垂直に貫く直径1,200キロ、全長5,380光年に及ぶレーザー光束「バビロニア・ウェーブ」。いつから、なぜ存在するのかはわからない。ただ、そこに反射鏡を45度角で差し入れれば人類は膨大なエネルギーを手中にできる。傍らに送電基地が建造された。だが、搭乗員の極秘の計画が進行していた。

壮大な宇宙の中にある、見えない何ものかの存在を感じました。物理的にも想像の果ての果てにある、宇宙の一端に触れたような気がします。しかしそこで繰り広げられる小さな人間の野望も、まったく通用しない宇宙の摂理があるような、そう感じることすら無に等しいスケールにただ浸ることができました。いい宇宙空間ですね。

「Book」読書日記に、作家ごとの感想があるので、見てくださいね〜♪

(写真①:ハブランサス・レインリリー:たくさん咲いているお庭がうれしい。
   ②:アベリア・ホープレイズ:斑入りの葉が、涼しげです。
     左の赤い葉はアベリア・カレイドスコープ:市内)
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