2017年06月 / 05月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫07月

(No.4737)ウィンタース「地上最後の刑事」/藤井太洋「ノー・パラドクス」/市井豊「聴き屋の芸術学部祭」

2015.01.21 (Wed)



午後から小雪が降りました。ほぼ初雪です。深夜に散らついたことがあったらしいので、二度目でしょうけれど。
マスコミ対策しっかり考慮した、ゆづくんの退院のニュースがうれしいです。
鬼コーチ・オーサー・パパからの厳しいメニューが飛んでいそうです。信頼感あふれる二人の笑顔が、早く見られますように。

今回の3作。
ベン・H・ウィンタース「地上最後の刑事」
大森望編集「NOVS+バベル」=藤井太洋「ノー・パラドクス」
市井豊「聴き屋の芸術学部祭」

「地上最後の刑事」半年後、小惑星が地球に衝突して人類は壊滅すると予測されている。ファストフード店のトイレで死体で発見された男性は、未来を悲観して自殺したのだと思われた。しかし新人刑事パレスは、死者の衣類の中で首を吊ったベルトだけが高級品だと気づき、他殺を疑う。同僚たちに呆れられながらも彼は地道な捜査をはじめる。世界はもうすぐなくなるというのに。

誰が嘘をついているのか。本当のことを言っているのか。パレスは事件の何かに、証言や行動の何かに引っかかてしまうのです。一緒に行動していた同僚刑事や、気のいい仲間たち、ついにはパレスまで命を狙われてしまいます。ハイテク技術のない時代と、人類滅亡の状況設定だから起きる特殊な心理、行動をじつにうまく描いています。

「ノー・パラドクス」藤井大洋/宮内悠介/円城塔/月村了衛/西島伝法/野崎まど/長谷敏司/宮部みゆきたちによる、短編集です。それぞれのおもしろさがあります。ハードSFは少し敬遠したくなりました。

自由に時間旅行ができる世界。去年の自分と、今の自分が同時に存在できる。過去に戻って金儲けをしたい旅行者に、できること、できないことを説明し送り出す。お金は持って帰れないので、その時代で裕福に暮らすしかない。あるいは今を楽しむか。
時空空間管理者が必要なまでに、自由になった世界を修正するなどの思考の先の先がおもしろいです。人間の発展には、限界があるのですね。SFは奥が深いことを痛感しました。

「聴き屋の芸術学部祭」学園祭中の大騒動を、柏木が所属する文芸サークル第3部ザ・フールの愉快な部員たちが謎解きを繰り広げる。
さらりと解き明かしていく推理展開は、心地よく読めます。深くはなく楽しいのです。ただ、さらりとし過ぎて印象に残らないのも確かです。

「Book」読書日記は作家ごとの感想です。興味のある方はどうぞ〜♪

(写真:コウバイ=紅梅:遅い開花ですが、春は着実に:公園)
関連記事
09:25  |   |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

*Comment

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示
 
 | BLOGTOP |