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(No.4742)  フェルナント・フォン・シーラッハ「禁忌」

2015.02.08 (Sun)



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(写真:①ヤエシラウメ=八重白梅:一番早く咲く木です。
    ②ヒウメ=緋梅 "鹿児島紅":情熱の緋色。熱さを少しわけてください:市内公園)

雪がちらついたり、冷たい雨が降ったりしています。
今年の冬はいつまでも寒さから、抜け出てくれません。お花はそれでも春へと向かっています。

今回の1作。
フェルナント・フォン・シーラッハ「禁忌」
ドイツ名家の御曹司ゼバスティアンは、文字のひとつひとつに色を感じる共感覚の持ち主だった。ベルリンにアトリエを構え写真家として大成功をおさめるが、ある日、若い女性を誘拐したとして緊急逮捕されてしまう。捜査官に強要され殺害を自供し、殺人容疑で起訴されたゼバスティアンを弁護するため、敏腕弁護士ビーグラーが法廷に立つ。はたして、彼は有罪か無罪か。

父の自殺、生家の売却、母の再婚といった難しいできごとも、物事や事象を色や音で知覚、認識する特殊な「共感覚」との共存をも、淡々とした筆致で書き進められます。急展開した逮捕、裁判で、明らかにしようとしてしまったものは何か。突き放した視点は今までの作品と同じようでいて、部分的に一歩踏み込んで、弁護士の視点で人間の内面を深く掘り下げていると思いました。この作家は目が離せません。

「Book」読書日記は作家ごとの感想です。興味のある方はどうぞ〜♪
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