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(No.4757)  吉永南央「青い翅」

2015.03.14 (Sat)



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寒さを言い訳にして1月・2月にサボっていた、朝練(ウォーキング)を再開しました。
あちこちのお庭に見えるお花が、すっかり春の装いです。寒緋桜の鉢植えもありました。プラムも満開です。知らなかった道に、大寒桜(安行桜)の街路樹も並んでいました。寒さのための遅れを取り戻そうとしているようです。

今回の1作。
吉永南央「青い翅」
版画家の黒木が消えた。美しい蝶「ユリシス」の木版画を託された親友の善如寺は、黒木の才能を信じ、この「複数性に頼らない、絵画のような版画」を大切に守ってきた。だが18年後、善如寺は4枚もの複製の存在を知る。それらは偽物なのか。あるいは黒木に裏切られていたのか。衝撃を受けた善如寺が探偵に依頼した調査は、思わぬ人物へと波紋を広げてゆく。

濃密な文章が、文字空間を想像させます。鱗粉がキラキラ輝く青い蝶の映像と重なるような、美しくはかなげで妖しいシーンに魅せられました。異なる視点の人物が語る、黒木像。伝説的な版画家の最後に迫る、息詰るようなシーンがうまいです。丁寧な人物像の描写で、黒木のイメージと、世知に丈た善如寺の行動がうまく対比されています。本格ミステリとして、なかなかのできです。

「Book」読書日記は作家ごとの感想です。興味のある方はどうぞ〜♪

(写真:ジンチョウゲ=沈丁花=白花・赤花:もうすっかり春です:市内)
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