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(No.4814)五十嵐貴久「誘拐」/アーナルデュル・インドリダソン「湿地」

2015.09.13 (Sun)



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(アベリア・コンフェッティ:ピンクで葉が斑入り。アプローチに似合います:市内)

きのうは久々に歩いて駅方面に向かいました。
真夏の暑さの危険度を考えてバス利用をしたために、歩く筋肉が落ちていました。家に戻ると疲れがひどかったです。これからはまたバスを止めることと、朝ウォーキングを復活させようと思います。

今回の2作。
五十嵐貴久「誘拐」/アーナルデュル・インドリダソン「湿地」

「誘拐」旅行代理店の人事部の孝介は、銀行主導の経営再建でリストラした同僚家族の自殺に直面する。娘の同級生も含まれ、娘にきつい言葉を投げられ妻とも疎遠になる。そして娘の自殺。孝介は退職した。その頃歴史的な条約締結のため、韓国大統領が来日する。警察が威信をかけてその警護にあたる中、現職総理大臣の孫が誘拐された。市民を通じて出された要求は、条約締結の中止と身代金30億円。頭脳犯の完璧な計画に、警備で手薄な警察の捜査は難航する。

ストーリー展開がおもしろく、読ませます。2008年の作品ということで、通信機器や録音機の古さは否めませんが、その盲点を突く手段での誘拐手段、警察への要求の仕方、身代金を10台の車で成田方面に走らせるなど、映像にしても楽しませると思います。孝介の心理、そしてラストの収斂もうまいです。事件の出だしで、伏線に気付いてしまったため、途中で結末を予想できたのが惜しいです。いえ、きっとミステリの読み過ぎでしょう。

「湿地」北の湿地のアパートで、老人の死体が発見された。侵入の形跡はなし。何者かが突発的に殺害し逃走したらしい。ずさんで不器用、典型的なアイスランドの殺人。だが、残されたメッセージが事件の様相を変えた。ベテラン刑事・エーレンデュルが40年前の「レイプ事件」を探り当て、家族の血縁問題が明らかになる。

テンポが緩やかで、せっかちなわたしには少々苦痛な展開でした。けれど人物像が浮き上がり、物語に引き込まれていきました。被害者の複数の家族が、過去の事件に翻弄され苦悩し続けます。迷いや苦悩から脱却し、再生していく家族にほっとしました。ただ、家族間の狭さは今の時代には、息苦しさを覚えます。

「Book」読書日記は作家ごとの感想です。よかったらどうぞ〜♪
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