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(No.5918)ウィリアム・K・クルーガー「闇の記憶」「希望の記憶」

2016.10.25 (Tue)


(ボロニア:冬が近いことを感じさせる花:市内)

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夏の名残から秋が来て、季節の変化に気持ちが追いつかない感じがします。
今回もまた読了後、放っておいた作品2作。
ウィリアム・K・クルーガー「闇の記憶」
     同     「希望の記憶」


「闇の記憶」シカゴの不動産王ルイス・ジャコビの息子が惨殺死体で発見された。保留地での火事の経営権を巡るトラブルか。保安官に復帰したコーク・オコナーは、捜査中に何ものかに狙撃される。最愛の妻と子どもたちにまで棄権が迫り、熱い心を持つが不器用なコークは最大の窮地に立たされる。

丁寧な描写が街の空気まで浮き上がらせ、スピード感のある展開で一気に長編を読ませます。設定としてはよくある殺人事件でありながら、おもしろいです。ラストのコークの逃亡は、次作への布石です。完全に次も読みたくなります。

「希望の記憶」重傷を負ったコークが避難した小さな町で身元不明の水死体があがった。わずかな希望を支えに生きていた14歳の少女が殺されたのだ。さらに明らかになった20年前の少女殺害事件との関連はどこにあるのか。警察の他に、ジャコビがかけた懸賞金目当ての男たちにも狙われる。自分の身の潔白の証拠をつかもうとするコークの、必死の反撃が始まる。

手助けをしてくれた少年レンと少女チャーリーとその母親の、気丈さが小気味がいいです。不気味で獰猛な獣がうろつく土地で、はらはらさせながら危機をくぐり抜けていきます。けれどチャーリーにまで別の殺人の容疑がかかり、逃げることになります。ストーリーテラーの本領発揮ですね。最後で救われるので後味も悪くありません。うまい作家です。

「Book」読書日記は作家ごとの感想です。よかったらどうぞ〜♪
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