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(No.5942)カリン・フォッスム「湖のほとりで」/宮内悠介「彼女がエスパーだった頃」

2017.02.14 (Tue)


(シクラメン:そろそろ終わりそうです、花屋さんは。エリカやサイネリアが華やか:市内)

寒さの底でしょうか。例年より風の冷たさが身にしみます。
TVドラマ「カルテット」がおもしろく、毎週見ています。会話のテンポや人物像のエッジが立っています。エンディング曲も好きです。楽譜にするのが難しい曲です。

今回は2作。
カリン・フォッスム「湖のほとりで」
宮内悠介「彼女がエスパーだった頃」

「湖のほとりで」風光明媚な、北欧の小さな村で発見された女性の死体。村の誰もが知る聡明で快活な少女・アニーだった。死体には争った形跡もなく、自殺か、あるいは顔見知りの犯行ではないかと推測された。事件は、早期に解決すると思われたのだが。

セーヘル警部が地道に村人たちに話をしていく過程を、丁寧にそれでいて伏線を一気にひっくり返すラストへとみごとに繋げています。偏見を持たずに人と会話して、相手から話させる姿勢が事件の糸を繋げていきます。人々の性格が手に取るように明らかになっていきます。落ち着いたいい作品だと思います。

「彼女がエスパーだった頃」6作の短編集です。「百匹目の火神」「彼女がエスパーだった頃」「薄ければ薄いほど」など。淡々と語る作者の視点は、超能力、超常現象を信じてはいない。ただ真実を知りたいと描き出していく。

記者のわたしが取材していく、さまざまな力や、超常現象はほんとうにあるのだろうか。次第に周囲を渦巻く人間関係や、「力」に巻き込まれていくのを、自覚しつつ流されていくように見えます。それが記者の心の中にある、なにか、によって見え方が変わっていくのです。おもしろい作品だと思いました。ただ寒々とした読後感はなぜでしょうか。

「Book」読書日記は作家ごとの感想です。よかったらどうぞ〜♪
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