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(No.5973)バリー・ライガ「シリアルキラーの休日」/ジョー・ネスボ「その雪と血を」/深水黎一郎「ストラディヴァリウスを上手に盗む方法」

2017.06.26 (Mon)


(ピンク・アナベル:枯れたようだった鉢植えにかわいい花が咲いて:ベランダ)

anabel14_1.jpg
(アナベル:白は大きくなるタイプのようで、鉢植えほしい:市内)

忙しい6月でした。今回は3作。感想を書いていない2作も早めにUPします。
バリー・ライガ「シリアルキラーの休日」
ジョー・ネスボ「その雪と血を」
深水黎一郎「ストラディヴァリウスを上手に盗む方法」

「シリアルキラーの休日」3部作の前編という作品で、Webで公開されました。ジャスパーの父シリアルキラー・ビリーが、休暇を取る。妻が子どもを産んだことに怒り、別れたあとの休暇だった。殺人をしないはずだった。だが、ふと知り合った女が殺される。犯人を捜さないと自分が疑われると、ビリーは動き出す。

展開も「普通の人」らしく見せる行動の描写も、うまいです。不利な立場に立たされたシリアルキラーが、殺人の手口やホテルのシステムなどから推理して行く過程がおもしろいです。結末も鮮やかな逆転劇でみごとです。小品とは言え、楽しめます。

「その雪と血を」極寒の地では雪の上に落ちる血は、瞬時に固まりローブのように広がるという。殺し屋のオーラヴの今回の仕事は、不貞を働いているらしいボスの妻を始末すること。いつものように引き金を引くつもりだった。だが彼女の姿を見た瞬間、恋に落ちてしまった。浮気相手の男を殺してしまう。だが男はボスの息子だった。

何をやっても失敗ばかり。最後の仕事の殺し屋に徹し切れない男の弱さが、歯がゆいです。なぜ恋などに妄想を持ってしまうのか。ボスから狙われるのは明白で、女から愛を得られるはずもありません。逃避行を計画するが、思わぬことが起きる。おおよそ予測通りの結末ですが、おろかな男の矜持は守るところまで、一気に読ませます。

「ストラディヴァリウスを上手に盗む方法」若き天才女性ヴァイオリニストの凱旋コンサート会場からこつ然と消えた、時価数十億の伝説の名器。突如容疑者と化した1800人の観客。場内の不満が最高潮に達した。犯人が用いた、驚くべき犯行手口とは。

タイトルに惹かれて読みました。「音合わせに440ヘルツのA音で始まる」のっけから、つまづきました。最近のコンサートは442ヘルツが主流です。より華やかにするため443ヘルツにする欧州オーケストラもあるほどです。本題ですが、盗まれたヴァイオリンの謎を、刑事の瞬一朗が解き明かして行きます。興味深い音楽の蘊蓄がたっぷりです。確かに音楽好きにはおもしろいですが、わずかなことで音色が変わってしまうヴァイオリンを、結果として使い物にならない楽器になるかも知れないこの方法で盗むでしょうか。奏者が職人のようにできるかも疑問です。もっと繊細な楽器だということがわかっていないのではないでしょうか。

「Book」読書日記は作家ごとの感想です。よかったらどうぞ〜♪
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